【イナズマイレブン】Hide and Seek【オリオンの刻印】 (ページ24)

今日:4 hit、昨日:5 hit、合計:117,334 hit

Dream story.022 ページ24

負傷した豪炎寺さんをベンチに運ぶ為に、あの一星が肩を貸すと名乗り出る。
だけど、彼の一人称が"僕"から"俺"に変わっていた。

──ううん、今はそれを気にしている暇はない。

豪炎寺さんがいない今、私が出来るのは……！

＿＿ドンッ

「……え？」

後ろから体を押され、そして右足を勢いよく踏まれた私は、フィールドに数秒間突っ伏してしまった。

だが、すぐに立ち上がったところで、あの10番が"バンソンホーン"を打ち込んでいるところだった。

それを円堂さんが"風神雷神"でシュートを止めたその時、前半終了のホイッスルが鳴り響く。

ホッと小さく胸の中で安堵をついて、みんなと一緒にベンチへ歩いていった。
……右足がかすかに痛むのは気に止めないでおこう。

ベンチに着くや否や、声をかけてきた昇くんと話をしていたその時、後ろから声をかけられる。

「朱月」

豪炎寺さんのそばにいる、鬼道さんからだった。

「あ……はい！鬼道さん、なんですか？」

「お前はこの試合をどう思う？
あの時、お前は真っ先に豪炎寺を止めに行っただろう」

「俺達は、この試合で"見えない何か"が蠢いていると判断した。俺の危険を察知したお前の意見を聞きたい」

「……私も確実には理解しきっていません。豪炎寺さんに危険信号を伝えたのは完全に直感でしたから」

そう俯きながら答えると、監督は豪炎寺さんに変わって吉良さんを出すと宣言した。

「その見えない何かを壊せられる存在であろう者としての実力がある者が、俺だとようやく理解したか。
……なんせ俺はゴッドスト」