目指せあの頂上へ (ページ34)

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第32話ページ34

Aside

ロネ「あ、サクヤ帰ってきた」

その一言で、クラスにいた人が全員教室のドアを見た。

サクヤは不機嫌そうな顔をしていた。

ライア「すいません先生、授業を続けてください。」

先生「おう、ありがとうライア。」

サクヤはどかっと席に座ると、その勢いのまま机に思い切り頭をぶつけた。本当に不機嫌らしい。
隣の人がサクヤの行動ひとつひとつに怯えている。大丈夫かな。

先生「……ではここを、A。解いてみろ。」

A「え！？あっ……すいません……聞いてませんでした…」

*

シグ「授業中すごいボーッとしてたんだね、A。」

A「う……考え事するとつい……」

レン「おかげさまで俺があの問題指されたけどな。」

A「ごめん……」

休み時間、私はボーッとしていた事について指摘され、縮こまっていた。

次の時間は確か体育。この学校の体育はとても厳しいと噂されている。

ロネ「体育かー……好きじゃないな」

ライア「私も好きではないです。魔法を使うならいいんですけど。」

サクヤ「なんで？楽しくね？」

ロネ「運動神経いい人はいいですね！！」

A「そろそろ予鈴がなるけど……次体育なのに、なんでみんな移動しないの？」

私はずっと心に引っかかっていた疑問を問いかけた。

その瞬間、えっ、という顔をしてサクヤが私を見た。

サクヤ「お前……お前の元の学校どうなってたんだ……」

ライア「この学校は移動しなくてもいいんですよ。なぜなら……」

その時、学校のチャイムが鳴った。