目指せあの頂上へ (ページ26)

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第24話ページ26

レンside

シグ「つ……疲れた……」

シグは部屋に入るなりベッドに飛び込んだ。

レン「お疲れ学級委員長」

シグ「ほんと……なんで僕なんだろうね。疲れたなぁ。」

そういいながら時雨は枕を抱きしめて起き上がった。

いや、女子かよ。

シグ「それにしてもレン、部屋決め早かったね。なんでここにしたの？」

レン「そりゃーもちろん、」

ベッドに腰をかけながら俺は言った。

レン「知らない人と一緒にならないで済むから。」

シグ「あ……相変わらずだね……」

レン「うっせ、言ってろ」

横になりながらそう言うと、シグがくすくすと笑い出した。
そんなことをされてもシグには腹が立たないから不思議だ。

シグ「まあ、2人の方がいろいろ話せるしいいよね」

レン「そうだな……って、何話すつもりなの。今まで散々一緒にいたのに今更話すこともないだろ」

シグ「いや？例えば成績の話とか他人に聞かれたくないでしょ？」

にっこり笑顔。まあ、確かにそうなのだが……

シグ「あとは委員長になっちゃったから、僕の相談も受けてもらえるしね。それに、新技の練習も手伝えるよ」

レン「……そう、だな。そう考えると二人部屋って楽だな」

シグ「でしょ？なんなら恋バナも出来ちゃうよ」

レン「女子か？お前は」

それには同意できなかった。
そもそも恋バナが出来るほど俺には恋愛の経験がない。シグはそこそこモテてたみたいだったけど、そこはまあ性格の違いだろう。
シグは女子の友人も多かったし。俺はあんまりいなかったけど。

そんなことを考えているとどんどん虚しくなってきた。
やめよう、やめようこんなこと考えるの。

レン「……し、食堂行くか」

シグ「うん……ん？レンなんか元気ない？どうしたの」

レン「なんでもない」

俺はそう言ってゆっくり立ち上がった。