第11話 ページ13
ロネ「じゃあ、楽しんでいきましょー!!」
ロネさんは個人戦が始まった途端に杖を振り回し、とても強い風を起こした。
「わあああ!?」「きゃあ!!」
たくさんの人が吹き飛ばされ、床に叩きつけられる。
これはもう戦えないだろう。
こんなに強いんだ、ロネさん。
と思っていると、後ろで爆発音がした。
振り返ると、
A「きゃああっ!?」
……たくさんの人が降ってきた。
なんで!?ロネさんが吹き飛ばしたわけじゃなさそうだけど……!!
しかしよく見ると吹き飛ばしたのはシグさんのようだ。
シグさんは青いリボン的なものを風にそよめかせながら、魔導書を手に呪文をひたすら唱えていた。
シグさんが本から目をあげた瞬間、たくさんの人が宙に舞う。
空間制御、つよ……!!
ボーッと眺めていると、そばで見ていたレンさんが呟いた。
レン「よくやるよ、あいつら。がんばー」
え、他人事?
A「レンさん?戦わないんですか」
レン「ん、面倒。」
A「ええっ!?いいんですかそれ!?」
目を瞑って、いいの、と微かに笑う。
魔法での戦闘が好きな人が多い中で、珍しいものだ。しかし……ツンデレって言われる割には普通に笑うんだなぁ。あ、もしかして偏見?
色々考えていると、私の視界にあるものが飛び込んできた。
……まずい。
A「…っ、レンさん!?」
レン「ん?」
A「後ろっ!!!」
レンさんの後ろから、シグさんとロネさんの吹き飛ばした人がたくさん降ってきた。
A「危ない!!!」
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作者名:まかろ&凛音 | 作成日時:2015年3月7日 13時