1、真夜中のびじたー ページ1
××
目が醒めた。
きつく閉ざしたカーテンをうっすらと捲ってみれば、外はまだ真っ暗でド深夜に起きてしまったことを自覚した。私は眠りが深いタイプなので深夜に起きるということは滅多になかったのに……やっぱり環境の変化のせいだろうか。
(……とりあえず水でも飲みに行くか……)
ベッドから立ち上がって、部屋を出る。
まだ一週間すら経っていないのに、買い出しをしたり、夕食を作ったり、案外私はここに馴染んでしまっている。私って意外とサバイバル能力とかあるのかもしれない。
階段を降りたとき、玄関の扉が叩かれた。
ドンドンドン。音はどんどん大きくなって、時間も時間なので扉を睨む。泥棒の可能性しか考えられない。
「A姉さん……？」
「あ、か、監督生くん……！起きてたんだ」
「うん、なんか音が聞こえたから……」
「こんな時間にだれなんだゾ」
監督生くんと謎生物はどうやらこの音で目が覚めたらしく、気味悪げにどんどんと叩かれる扉を見つめた。
「オレ！エース！！早く中に入れてよ！」
(なーんだやなヤツかよ……)
こんな真夜中に訪ねて来るとは流石やなヤツである。ふてぶてしい。監督生くんが扉を開けると、ずかずかと中に入ってきた。そして、その首につけられていたものを見て私達三人は絶句する。
「エース、それ……」
「オレ……オレ……」
「え？」
「オレ、ここの寮生になる！」
(げげげえええええええーーー！？)
◇
「それでエースは一体何があったの？」
やなヤツの首には赤と黒のツートンカラーがあしらわれた妙にシャレオツな首輪がつけられている。この表情から見るにかなり不満……というか不満しかなさそうだが「これがこの世界でのおしゃれなんで！」と言い張ればなんとかファッションとして受け入れられそうな気もした。
「……タルト食った」
「え？」
「タルト食ったらこれつけられたの！」
「え、それだけ！？」
「そーだよ、それだけ！小腹が空いたから寮のキッチンに行ったら冷蔵庫にタルトが冷やしてあったの！」
それで首輪をつけられるとは……
やなヤツ曰く、彼らの寮ではタルトの盗み食いは許しがたい重罪らしい。そして、首輪をつけられたというわけだ。
「それ……どっちもどちなんだゾ」
(……まあ同情は出来ないよな。1ミクロンも)
「たかがタルトを盗み食いしただけで魔法封じされるのは可笑しくね！？」
「た、確かに魔法封じはやり過ぎかもしれないけど……うーん……」
**
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柊あんず(プロフ) - ユノンさん» まだそこまで詳しくは言えないですが、現時点で誰よりも特別なのは間違いないです…！(これ以上はチャットになりかねないので失礼します…！) (2022年7月11日 15時) (
レス) id: 69139934db (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 柊あんずさん» デュースと夢主人公は恋人になりますか? (2022年7月11日 15時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
柊あんず(プロフ) - ユノンさん» ありがとうございます〜！デュースくんとはたくさん絡ませていくのでお楽しみに笑 お気遣いくださり本当にありがとうございます！ (2022年7月11日 13時) (レス) id: 69139934db (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 柊あんずさん» 夢主人公とデュースの絡みが見てみたいです (2022年7月11日 12時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 更新はゆっくりでいいですよ (2022年7月11日 8時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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