CASE 3 一人旅 貿易商ver. ページ9
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「麦わらァアアアア！！！」
鬼の形相で走る海兵5名。
だーっはっはっはっと笑い声をこぼしながら逃げる麦わら帽子の男。
今話題のルーキー、モンキー・D・ルフィだ。
「･･････アイツは」
ルフィの麦わら帽子と瓜二つな、黒のラインの入ったそれを被った男が逃亡劇を見て呟く。
言わずもがな、Aだ。
「で、どうするよAさん」
肉の吊るされた店の店主が、今日こそは言いくるめられてたまるかと意気込んで声をかける。
Aはルフィから肉に視線を移してから、ニヤリと笑う。
「そうだな、その肉20kg言い値で買うぜ」
「･･･！･･･よっ、毎度」
店主はいつもと違う太っ腹に拍子抜けしつつ、定型文のように言った。
Aは店主から肉を受け取り、パッとカード状に変えると懐にしまって、店を離れた。
Aは紙飛行機へと姿を変えて、ピューッと飛んでいく。
街を見下ろす彼の視界にはさっきより何倍も増えた海兵に追いかけられるルフィ、いや麦わらの一味が入った。
「ちーっと助けてやるか」
空中で紙飛行機から三次元体に姿を戻す。
落下しながら、懐からカードを取り出して投げた。
クルクルと弧を描きながら飛んでいったカードは麦わらの一味と海兵の間に来たところでドンッと大きな壁に変わった。
大抵の海兵が急に止まることが出来ず、その壁に激突する。
そんな彼らに黒い影が差す。
その影の正体は太陽を遮るように飛ぶ大きな折り鶴であった。
「な、な、な、紙のトリが飛んでる！？」
「あははおっもしれぇー！！」
目を丸くして驚くウソップに、目をキラキラさせるルフィ。
その折り鶴は壁の少し上で人に姿を変え、壁の上にふわりと着地する。
「悪いね海兵さん」
Aは海兵にパチンとウインクをしてから、麦わらの一味の方を向く。
失礼、と小さくAは呟くと麦わらの一味を全員紙にして、その場を去った。
「･･････消えた」
壁を登った海兵が呆然としたように呟いた。
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ぶどう - しろごまさん» リクエスト承りました！両方挑戦してみます！ (2022年10月10日 15時) (
レス) id: 0aed378d42 (このIDを非表示/違反報告)
しろごま - リクエストです！麦わらの一味か、ハートの海賊団に関わってほしいです！関わってくれればいいです！別に仲間になるとか、そういうのは別にどっちでもいいです。我儘ですいません。 (2022年10月9日 19時) (レス) @page9 id: 4dc97dea49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぶどう | 作成日時：2022年9月24日 21時
