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「あーあ、終わっちまったぜ」
「元気そうで良かったねい」
そこにはサッチやマルコを始めとする隊長たちが集まっていた。
中心には映像電伝虫。
さっきまでAのライブを見ていたのだ。
Aも今や立派な賞金首のためある程度の安全が見込めない限りライブを開けない。
久方ぶりの弟の姿に隊長たちは目を細めた。
「にしてもすげぇな。6億2000万ベリーだもんな」
「イゾウは抜かれたねい」
「余計なお世話だ」
先日新たに出された手配書のAは舌を出して笑ってる。
「ねぇ、マルコ。ウタって知ってる？」
ハルタが別の電伝虫を持ってきて言う。
「ウタ？」
「俺の対抗馬らしいよ」
「へぇーって、Aかよい！」
Aがヌルッと現れるが、他の隊長たちも最近は驚かない。
「もっと驚けよ。つまんないなぁ」
「そりゃ最初に自分のビブルカード内を移動できるのを知った時にゃ驚いたぞ」
サッチがフォローするように言うが、口を尖らせたままのA。
「･･････ハルタさんって、ウタのファンなのか？」
「何？嫉妬？」
ニヤニヤとAの顔を眺めるハルタや他の隊長たち。
「いやそれは別にいいんだけど。噂じゃ彼女ウタウタの実の能力者みてぇでさ。ちょっと警戒してる」
「そーなんだ。つまんないの」
ハルタは内容云々よりもAの表情が特に変わってないことを残念がっていた。
「A、どうせなら一曲歌ってけよい」
「ヤダね。革命軍の参謀総長さんに追われてたから逃げ込んだだけなんだ。もう行くよ」
手配書と同じように舌をベッと出してパッと消えた。
「ほんっとかわいくねーの」
サッチが呟く。
「アイツはそーゆー奴だよい」
マルコは肩をすくめてから、ヒラヒラと宙を舞うビブルカードを拾った。
「次はいつになるかねい」
「早けりゃ来週だな」
「そろそろ新曲の時期じゃねーか？」
ワイワイとAについて騒ぎ出す隊長たち。
なんだかんだ言って結局Aはかわいい弟なのであった。
［FILM RED企画］
CASE 2 一人旅 歌手ver. -Fin-
CASE 3 一人旅 貿易商ver.→←CASE 2 一人旅 歌手ver.
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ぶどう - しろごまさん» リクエスト承りました！両方挑戦してみます！ (2022年10月10日 15時) (
レス) id: 0aed378d42 (このIDを非表示/違反報告)
しろごま - リクエストです！麦わらの一味か、ハートの海賊団に関わってほしいです！関わってくれればいいです！別に仲間になるとか、そういうのは別にどっちでもいいです。我儘ですいません。 (2022年10月9日 19時) (レス) @page9 id: 4dc97dea49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぶどう | 作成日時：2022年9月24日 21時
