#4 ページ5
風呂の準備も出来、ぺけの帰りを待つ。
…ああそうだ、シルクにでも電話かけようかな。いや、寂しいとかじゃないよ決して。近況報告、近況報告。
「どこだ、シルク、うーと…、ああ、みっけた。」
無料通話をタップし耳に当てる。聞きなれた呼出音。
「もしもし?」
するとツーコール目で出やがった。コイツはきっと編集してないんだな。休憩中か。
「あ、もしもし。今大丈夫?」
「ちょうど編集しようかな〜ってパソコン開いたところだけど、少しなら。どうした?」
ああ、優しいなあうちのリーダー。何?ありがとう超好き。
「いや、何でもないけど。今ちょっと1人だから。」
「ああ、そうなの?ぺけは?」
「コンビニ。夕飯の買い出し。てかなんでいる前提なんだよ。」
「どうせ泊まりだろ。知ってるっつの。
で、ぺけがいなくて寂しい〜ってか?」
本当に隠し事のできんグループだなここは。
ジッサイ僕のこの気持ちを知ってるのはシルクとマサイだけど、ほかもきっと勘づいてんだろ。
「別に寂しいとかはないってば。…でも、どうしたらいいかわかんない。どうせ寝て帰るだけってことは分かってるんだけどね?」
「アイツも彼女いるから、何も無いことくらい分かるんだけど。でも若干、ほんの若干なにかを期待しちゃうっていうか。」
「何を期待してるのかは分からないんだけど、さ。でもぺけは優しいから。絶対僕を傷つけない。それが辛いんだ。」
「なあ、諒くん、僕、今日どうやって過ごせばいい?いつも通りにおやすみって言って、朝帰っちゃうのを見送ればいいの?」
けれど、ここまで真剣に恋をしたことがなくて。
…ああ、気を抜くと涙がこぼれそうだ。なんでかなあ、シルクにはなんでも言っちゃうんだ。
.
42人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
時計うさぎ - 更新はしないのですか? 私は今日初めて見たのですが続きが気になります! 更新待ってます! (2018年5月5日 23時) (レス) id: 768e445c22 (このIDを非表示/違反報告)
ありす - 生きてますか? 更新してくださいお願いします。(強制はないけど) (2018年2月21日 22時) (レス) id: eb810c6972 (このIDを非表示/違反報告)
ありす - ぺけヤバい。もう大好きです頑張って下さいー! (2018年1月28日 18時) (レス) id: cc13be6993 (このIDを非表示/違反報告)
八雲日向(プロフ) - ぺけ先生素敵っ…。ますます、好きになるじゃないかっ!w (2018年1月19日 16時) (レス) id: 3ec811f8d3 (このIDを非表示/違反報告)
しみず(プロフ) - 低評価なんかに負けず、これからも頑張ってください…!!陰ながら応援しています!! (2018年1月16日 12時) (レス) id: 516966c55c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:餅飴 | 作成日時:2018年1月13日 7時