癒しの翠姫3 (ページ4)

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総督府ページ4

次の日の朝、総督府へ一行は赴いた。

中はかなり派手な装飾品が所狭しと置いてあった。

エ『これはまた何というか……。』

アルフ『シャガードの所も派手だったけれどこれはまた輪をかけてすごいね。』

ギヴ『ずいぶんと羽振がいいようじゃないか。』

ジ『……下品。』

ドア開き太った男が走って入ってきた。
総督のペラギウスだ。

ぺ『殿下ーーーー！よくぞご無事で。このペラギウス喜びで胸も張り裂けんばかりです。』

ア『では、お主が。』

ペ『はい、ギラン総督、ペラギウスにございます。ーー‼えっ？そちらのお方達は？』

ジェダイア達3人を見る。

ジ『……ジェダイアだ。この2人はスーリとギルマルスだ。この町で少し前まで商売をしていた。』

ぺ『あぁ！あのイズベラの薬商人達ーーー‼‼……あっ失礼。』

シャ『どっかで見た事があると思っていたがお主らだったのか！海賊殺しのギルマルスに天才商人スーリ。』

ギ『あぁ、如何にも。別に隠していたわけでは無いがな。』

ス『……その呼び方はやめてください。恥ずかしい。』

ペラギウスが皆に朝食を振る舞ってくれた。

ペラギウスが、ベラベラ喋り出した。王太子が誕生した際は真っ先に駆けつけたとか、王都が心配だったとか……。

ファラ『そのような中、よくこれだけ高価な品を集められたな。』

ぺ『いえいえ、見てくれは派手ですがとれも安物ばかりです。』

ジャス『そうなのか？……コン、ボキ』

あっ壊れた。

ペ『あーーー‼』

やっぱり高価らしい。

ナ『ルシタニアとの戦で陸の交易路が絶たれた今、他国との交易はここギランが一手に担っている。さぞかし儲かっているのでしょうな。』

ぺ『それはもう、いやそれほどでも…』

ダ『コレほどの財があるならば先の戦の際、軍を整えて加勢に来ることも可能だったのでは？』

ペラギウスが焦り言い訳をしだした。
なんでも以前から海賊が出没し商戦が襲われていると言う。
ギルマルスがいた時は一次的に大人しくなったが、いなくなりこの有様。しかも妙に手際が良いので誰か黒幕がいるのではと思っていると……。
最終的には王都の事を考えると夜も眠れないとワンワン泣きだした。

ジ『煩い……。』
ス『聞こえますよ。』

ペラギウスが席を立つ。

ギ『確かに私が居た時には海賊は出没していた。何故か高価な品が載った船だけ……。』

ナ『まぁ、しばらく様子を見よう。』

ファランギースが立ち上がる。
ファラ『ジンが騒いでおる』