姫の異変 ページ12
夜、ペラギウス総督の悪事を暴く為、殿下達とともに総督府へ向かう。
ペラギウスはナルサスの策にアッサリはまり、捕まった。
その後、民から搾取した税金の集計と還付の計算をスーリがひと通り終わったのを見計らい、ジェダイアは2人を呼び出した。
ジ「忙しいところすまぬな。……コレを見て欲しい。」
ス「！これは……。」
ギ「！なんとッ！」
2人が沈痛の面持ちで親書をみる。
ジ「……………暫くグラーゼの家に籠り治療法を考える。皆には体調を崩した事にしてほしい。…資料はあるが…そこから…治療法が見つからぬ場合、私はイズベラに戻る。ナルサスと殿下には私が話す。ダリューンには…まだ。」
ス「御意」
ギ「御意」
総督府ーーナルサスの執務室
ギ「こちらにおられたかッ！姫が長旅疲れようで大した事は無いようだが、心配でな…暫くグラーゼ殿のところでゆっくりさせてやりたいのだが……」
ダ「ッ！ジェダイアが！！あぁ、もちろんだ！ナルサス、いいだろう？」
ナ「……あぁ、姫も少しは休まれた方が良いだろう。殿下には我々から言っておく。」
ギ「すまぬな。あと……見舞はいらぬ故、お気遣いは一切無用だ。」
ナルサスはギルマルスの背を不思議そうに見ていた。
ナ「ダリューン、お前も来るな…だそうだ。」
ダ「俺は良いだろう？」
ナ「……しつこい男は嫌われるぞ。そっとしといてやれ。」
ギルマルスやスーリはいつも通りだったが、ジェダイアはそれから1ヶ月ほとんど姿を見せなかった。
その間、海賊の襲撃など色々な事がありダリューン達も慌ただしい日を送っていた。
ーー総督府の廊下
ダ「ジェダイアはそんなに悪いのか？」
ギ「あぁ…悪い。色々なとな」
ダ「な！？色々だと！どういう意味だッ」
ジ「そういう意味だ。ダリューン。」
ジェダイアが久方ぶりにダリューンに姿を見せた。
久しぶりに見た彼女は…
目の下にクマが出来、髪は荒れ放題。
ダリューンを見ても目も合わせ無いまるで別人だった。
ダ「ジェダイアッ！心配していた「後にしてくれ。」
！？
ジ「ギルマルス、やはり駄目だった。ナルサスと殿下の所へ行く。スーリも連れてきて欲しい。」
ギ「御意」
ダリューンは呆然とその場に立ちつくしていた。
ジェダイア…そなた如何したのだ…。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 27人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まりの | 作成日時：2016年8月7日 19時
