癒しの翠姫3 (ページ1)

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新たな旅立ちページ1

夜、エラム達が動き出した。

火事だー火を消せ！ーー

キシュ『何事だ！』

兵『申し上げます！馬小屋や見張り等から火の手が！』

馬小屋では兵士が消火に追われていた！
そこへダリューンとギルマルスが馬に乗って駆け抜けた！

兵『ダリューン様、ギルマルス様！キシュワード様にお伝えしろ！』

ダ『ギルマルス卿、ジェダイアのところへ！』
ギ『承知した！』

ギーヴ、ジャスワントが城門を駆け抜けた。
続いてギルマルスとスーリに護られながらジェダイアが行く。

ナルサスもエラムとアルフリードを連れて抜けた。

最後はダリューンの前にはキシュワードがいた！

キシュ『何処へ行くダリューン卿』

ダ『キシュワード殿、お主と交える刄など俺は持たぬ。引いてはくれぬか。』

キシュ『甘いな、ダリューン！パルス武人にとって王命は絶対である。』

ダ『お主の正言は耳に痛いが、今は王太子殿下を御守りしたいのだ！』

キシュ『ヴァフリーズ翁の遺言を守る為か。』

ダ『それもある。ただ、今は俺自身がそうしたいのだ！』

キシュ『なるほどよくわかった。だが国王の臣としてお主を通すわけにはいかぬ！』

ダリューンとキシュワードが激しく剣を交える！そこにファランギースがキシュワードの馬目掛けて矢を射った。

キシュワードが落馬した隙に2人とも城門を越えた。

キシュワードは兵に追うように指示したが顔は笑っていた。

頭上からアズライールが飛び立つのをみた。キシュワードの心はアズライールと共にアルスラーンのもとへ向かった。

アルスラーンはひとり荒野で朝を迎えた。
ア『行かねば。』

そこにアズライールの声が聞こえた。
振り返ると人影が見えた。

ダ『殿下ーーー‼』

ア『ダリューン、ジェダイア、スーリ、ギルマルス、ナルサス、ギーヴ、ファランギース、アルフリード、ジャスワント、エラム！』

ダ『殿下、我ら殿下のお叱りも、国王陛下の御怒りも覚悟の上で自分たちの生き方を定めたのでござれば、どうぞお供させて頂きたく存じます。』

ア『元々私が兵を挙げた時、そばに居てくれたのはお主らだけだ。今は2人と一羽増えだが。お主達を咎めたりするものか、そんな不遜な事をしては其れこそ、神々が罰をくだされよう。』

よく来てくれた！本当によく来てくれた！