お姫さまと総取締の過去ー壱ー ページ28
土方side
俺が上様に初めてお会いしたのはもう十年も前になる。
今年、上様が俺の息子の竹千代を生んで.....
そんなとき、ふと思い出した。
俺は幕府に仕える旗本の次男坊に生まれた。
家は兄貴が継ぐからという理由で、俺はまだガキだった頃から大奥務めを始めた。
これはあとから知った話だが.....
そのころの大奥は先代の厳徳院様(Aの父・家昌)が次代は娘であるA姫に将軍の座を譲りたいと思っていて、A姫のために大奥を改造中であったらしい。
そんなとき、ある日俺は厳徳院様に個人的にお呼ばれになった。
一体なんなのだろう。
広い広い江戸城の大広間に一人。
相手は天下人だ。畏れ多くて俺は子供心に震えが止まらなかったが、厳徳院様に「面を上げよ」と言われ、俺は震えながらも面を上げた。
そこには俺の予想に反して、なんとも優しそうで穏やかな表情を浮かべた厳徳院様と.....
その隣にA姫さまらしきお姫さんがいた。
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牡丹(プロフ) - そぐむさん» ありがとうございます。とても嬉しいです。小説の方もご愛読ありがとうございます。これからも更新いたしますので何卒よろしくお願いいたします。 (2018年11月15日 17時) (レス) id: 008b18c312 (このIDを非表示/違反報告)
そぐむ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています!合格おめでとうございます!! (2018年11月15日 14時) (レス) id: 3753eef71c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:牡丹 | 作成日時:2018年10月22日 22時