おんな将軍記 ページ3
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徳川家昌･･･江戸幕府の将軍でAの父上。
有栖川宮愛子女王(ありすがわのみや なるこ じょおう)･･･将軍･家昌の正室。御台所。京の宮家の一つ、有栖川宮家出身。
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家昌は頭を悩ませていた。
今日もまた幕臣たちと話した。
世継がいないことである。
家昌は将軍だが、その将軍職を継ぐ子供がいないのだ。
家昌には妻がいる。京の有栖川宮家からいらした大変美しい姫であり、有栖川宮愛子女王という。家昌も彼女をとても愛していたが、彼女は体が弱く、子ができる兆しがなかった。
故に、幕臣たちは側室を囲い、そこで世継の男子をもうけることをすすめたが、家昌は頑として首を縦に振らなかった。
それだけ愛子女王のことを愛していたのだ。
女中｢上様、失礼します。｣
家昌｢なんだ？｣
女中｢御台さま(愛子女王)が.....ご懐妊でございます！｣
家昌｢.....なんと！それは本当か！｣
家昌は一瞬、女中の言葉を信じられぬ思いだった。だが、すぐに愛子女王のいる奥とへ駆けていった。
家昌｢.....御台.....｣
愛子女王｢上様、私.....｣
家昌｢御台！御台！よくやった！よくやったぞ！｣
愛子女王｢上様.....上様.....！｣
その日、江戸城は祝福に満ち溢れた。
このとき、家昌三十四歳。
愛子女王はお褥すべり目前の二十九歳だった。
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牡丹(プロフ) - そぐむさん» ありがとうございます。とても嬉しいです。小説の方もご愛読ありがとうございます。これからも更新いたしますので何卒よろしくお願いいたします。 (2018年11月15日 17時) (
レス) id: 008b18c312 (このIDを非表示/違反報告)
そぐむ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています！合格おめでとうございます！！ (2018年11月15日 14時) (レス) id: 3753eef71c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：牡丹 | 作成日時：2018年10月22日 22時
