酒羅に溺れるー弐ー ページ11
二人きりになった。二人でお酒を飲みはじめた。
ふたりとも大酒呑みともいえるからふたりで何杯も何杯も呑んだ。
晋助殿と呑むお酒は美味しい。
お酒を呑みながらだとふたりともよく話が進む。
A「晋之丞は大きくなりましたね。もう三歳ですか。」
高杉「ああ。」
A「おかあさま!と言って駆け寄ってきてくれて.....本当にかわいい子ですね。」
高杉「三歳はかわいいざかりなんだろ。」
私は笑った。
A「親にとって子供はいくつになってもかわいいものですよ。」
高杉「そうか。」
私はよく、部屋に子供たちを集めて一緒に遊んでいる。身分の貴い家ではあまり見られない光景だが、私はその時間が大好きなのだ。
だから、子供たちも「お母さま」と慕ってくる。
私も子供たちにとても愛情を注いでいる。
そんな話をふたりでしていると、だいぶお酒が進んだ。もう徳利何杯かも知れない。体にもだいぶ酔いがまわり、意識が朦朧としてきた。
やがて座っていることすらままならなくなり、私はとなりの晋助殿の肩にもたれ掛かった。
高杉「おいおい上様、酔い潰れたのか?大丈夫か?」
A「しん.....す.....け殿.....」
酔い潰れた私を晋助殿がお姫様抱っこをして、後ろの部屋に敷いてあった褥の上に私をゆっくり優しく下ろした。
A「あり.....がとう、晋助殿。」
そのとき晋助殿は暗闇の中で不敵な笑みを浮かべた。
私はこれからのことをなにも予想できなかった。
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牡丹(プロフ) - そぐむさん» ありがとうございます。とても嬉しいです。小説の方もご愛読ありがとうございます。これからも更新いたしますので何卒よろしくお願いいたします。 (2018年11月15日 17時) (レス) id: 008b18c312 (このIDを非表示/違反報告)
そぐむ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています!合格おめでとうございます!! (2018年11月15日 14時) (レス) id: 3753eef71c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:牡丹 | 作成日時:2018年10月22日 22時