【H×H】独り娘のWaltz 終焉-エピローグ-5 (ページ26)

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149話　拝啓　置き手紙ページ26

私が着いたときには、玄関の前でお母さんが泣き崩れていた。

数人の警察は、泣き崩れるシオナのお母さんを落ち着かせたり、事情を聞いたりと忙しそうにしていた。

私は警察の止める声も聞かず、息が切れたまま飛ぶように家へ入った。

やっと見つけたひとつの部屋。

そこには_________

首/吊りなんて簡単だ。

誰でもできる。

外のドアノブに縄をかけて、内側から吊れば簡単に

死ねる。

声も出せず、動くこともできずにいる私に、後を追ってきたのであろうひとりの警察官が私の肩に手を置く。

「碓井Aちゃん、かな」

A『……』

「これ、この部屋の机に置いてあった」

警察官が私の手に一つ封筒を握らせる。

その封筒には、「碓井Aさまへ」とシオナの字で書かれていた。

その横には、可愛らしい苺のシールが貼ってあった。

私は封筒を開き、中から一枚の紙を取り出し目を通した。

ああ、殺す。

私は虚ろな目のまま、ふらふらとした足取りで来た道を戻った。

「碓井さん！どこ行ってたの！？」

「急に飛び出して行ったから…心配したのよ！？」

A『………』

A『____________』

「え？何？」

A『殺す』