検索窓
今日:10 hit、昨日:3 hit、合計:6,134 hit

139話 泣いた日 ページ16

母「どうして言うことが守れないの!?これじゃ、これじゃ迷惑どころか…!!」

A『お、お母さん…だから、私』

母「アカネ君も、ずっと前からどうかと思ってたのよね。根暗だし、めったに顔見せないし、気味悪い感じがしてたわ…!!」

A『っ!師匠のことは悪く言わないでよ!!師匠のこと何も知らない癖に!!』

母「…なによあんた。知ったような口きかないでくれる?」







母は味方してくれなかった。

最初から全然期待などしていなかったのだが。



Aは師匠の元で泣いた。



今まで溜めていたものを、全部吐き出すように泣いた。






A『うぐっ…酷いよ、皆して…っ』

アカネ「まあ、一般的な人間には念なんて見えない。仕方ないといえば仕方ないな…」

A『お母さんだって、っ知ったような口きいてるのは、お母さんの方なのに…っ、私だけならまだしも、師匠の悪口まで言うなんて、』

アカネ「……」

アカネ「…A」


アカネ「Aは優しすぎる。酷い目にあわされているというのに相手を心配したり、私を庇ったり…優しすぎるのも、どうかと思うけどね」




泣き止まないAの頭に手を置く師匠。

Aが顔を上げると、師匠は眉を下げて微笑んだ。




A『っ、師匠は、師匠は私の味方でいてくれる…?』

アカネ「…敵か味方かはAの考え次第だ。だけど、敵になるつもりはないよ」

A『!…っ、うん!』






***
よく考えれば色々と結構えぐいことしてますね。

でも皆大人じゃないましてや子供だし、感情で動くことが多いということで…
師匠だって10代ですから。全部に気を向かせられる訳でもないので…
(細やかな言い訳)

140話 大嫌いな自分の弱さ→←138話 真相は聞こえない



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (9 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
21人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゴンクラ命の荒川白希 | 作成日時:2023年3月26日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。