139話 泣いた日 ページ16
母「どうして言うことが守れないの!?これじゃ、これじゃ迷惑どころか…!!」
A『お、お母さん…だから、私』
母「アカネ君も、ずっと前からどうかと思ってたのよね。根暗だし、めったに顔見せないし、気味悪い感じがしてたわ…!!」
A『っ!師匠のことは悪く言わないでよ!!師匠のこと何も知らない癖に!!』
母「…なによあんた。知ったような口きかないでくれる?」
母は味方してくれなかった。
最初から全然期待などしていなかったのだが。
Aは師匠の元で泣いた。
今まで溜めていたものを、全部吐き出すように泣いた。
A『うぐっ…酷いよ、皆して…っ』
アカネ「まあ、一般的な人間には念なんて見えない。仕方ないといえば仕方ないな…」
A『お母さんだって、っ知ったような口きいてるのは、お母さんの方なのに…っ、私だけならまだしも、師匠の悪口まで言うなんて、』
アカネ「……」
アカネ「…A」
アカネ「Aは優しすぎる。酷い目にあわされているというのに相手を心配したり、私を庇ったり…優しすぎるのも、どうかと思うけどね」
泣き止まないAの頭に手を置く師匠。
Aが顔を上げると、師匠は眉を下げて微笑んだ。
A『っ、師匠は、師匠は私の味方でいてくれる…?』
アカネ「…敵か味方かはAの考え次第だ。だけど、敵になるつもりはないよ」
A『!…っ、うん!』
***
よく考えれば色々と結構えぐいことしてますね。
でも皆大人じゃないましてや子供だし、感情で動くことが多いということで…
師匠だって10代ですから。全部に気を向かせられる訳でもないので…
(細やかな言い訳)
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作者名:ゴンクラ命の荒川白希 | 作成日時:2023年3月26日 10時