73話 緋色の記憶 ページ2
「完璧な形で現存スる唯一の壺でゴざいマス！！」
A『ねえ、死体の偽物って誰の分作るんだっけ』
フィ「確か団長とフェイとフランクリン」
フェ「あとマチとシズクとAよ」
A『うーん、やっぱり私やめて貰おうかな』
フィ「なんだよ、死体見られちゃやべえ理由でもあんのかよ」
A『フェイクだとしても自分の死体があるのはなんか嫌だ。私が負けたみたいだし』
フィ「プライド高えな」
オークションは大盛況。
商品は全部コルトピのコピーだけど。
きっと凄い商品ばかりなんだろうな。
私にもその価値が分からない訳ではないが、私はどちらかというと価値のある商品よりも戦って楽しい強い人の方がずっと興味がある。
どうせ私が勝っちゃうんだけど。
というかお兄ちゃん文字打つの早くね？
「さあ皆様いヨいよ本日最後！！ラストの品となってシマイまシタ！！」
「世界7大美色の1つ！！緋の目でごザいまス！！」
緋の目？
緋の目って確か……
ああ、今は思い出したくなかった。
クラピカ。
「13億5000！！」
クラピカ？
「5億！！」
クラピカの声がする。
ああ、まずい。
逃げ出したい気持ちが体中を絞め付ける。
どうしよう。
決めた。
一度会って、「もう会えない」って言うしかない。
フィ「？A、どうかしたか？」
A『あ、いや別に。それより、あの緋の目ってカラコンよりずっと綺麗だよね』
フィ「そうか？」
フェ「お前の目も綺麗なエメラルドよ」
A『えっ、嬉しい！ありがとう！』
フ「あんまでかい声出すなよ」
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作者名：ゴンクラ命の荒川白希 | 作成日時：2023年3月21日 11時
