反撃―�� ページ24
明らかに不機嫌になった俺を見て、少女達はギクリと体を震わせていた。
いやまあ、そら怯むよね。及川さん真面目に怒ったら割としっかり怖い方だと思うし。
出来るならこれに怯んで退散してほしかったのだが、Aちゃんを睨み付けていた少女。
彼女一人だけは一歩前に出て、先程俺がAちゃんにしたように妹ちゃんを自らの背で庇いながら今度は俺を睨み付けてきた。
「一つ、貴方に聞きたい事があるんですが。」
口調は刺々しく、こちらを真っ直ぐに睨み付けてくる様子を見るとなんとなく正義感のようなものを感じる。
大凡彼女は「妹に嫉妬して当たり散らすような人間と付き合っているという自覚はあるのか」、とでも俺に一言言わなければ気が済まないのだろう。
「なぁに？Aちゃんが妹ちゃんをいじめてるの知ってますか？って質問？」
「なっ…！？」
＿＿＿考えているうちに思わずイラッとして、先回りしてしまった。
恐らく、今俺の顔はかろうじて笑顔を保ててはいるものの苛立ちが全面に押し出されてしまっているはずだ。
「し、知っているならどうしてそんな人間と…分かってて付き合ってるなんて…
あの人、すずに対して陰湿な嫌がらせしてるんですよ？そんな人となんでわざわざ…」
だが、少女はまだ既にこんな状態の俺を怒らせたいらしい。
こめかみの辺りから、何かがブチッと切れる音がした。
「へえ。そこまで言うなら、証拠は？」
「………え？」
「嫌がらせされたっていう証拠。或いは証言。
そんなに陰湿な嫌がらせなんてされてたなら、何かあるんでしょ？」
笑顔を保つ方法も、今はもう忘れてしまった。
普段の俺なら、絶対に表には出さないような顔を今は押し出してしまっている。Aちゃんを避難させておいて改めて本当に良かった。こんな顔を見せたら、漏れなく怖がらせてしまう。
「それは…すずが…こ、この子が………」
「…まさかとは思うんだけど。証拠ってそれだけ？
被害者がこう訴えてます！…ってだけなの？」
ここまで詰めると、流石の少女も今自分達の方が不利な立場にあるとやっと気が付いたらしい。
先程までの勢いは何処へやら、慌てて何か言い返そうとしては何も反撃する為の材料が見つからず口を閉じ、いやでも、とまた口を開こうとする。
その慌てっぷりはまるで魚がエラ呼吸しているようだった。
「…それ、証拠とは言えないよ？」
だが、まだ俺としては言い足りない。
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Guilty(プロフ) - モモさん» コメントありがとうございます、キャラの把握、そして溺愛っぷりはかなりこだわって書いてますのでそう言って貰えると嬉しいです☺ (2023年2月23日 13時) (
レス) id: 4d6b8818fd (このIDを非表示/違反報告)
モモ - 及川さんの溺愛っぷりがすごいです！キャラがちゃんとつかめていて、見ててすっごく面白です！！ (2023年2月23日 13時) (レス) @page44 id: 759a61aa3f (このIDを非表示/違反報告)
Guilty(プロフ) - あさん» 長らくお待たせしてしまいましたね😅文章の書き方はこだわっているつもりですのでそう言って頂けると嬉しいです、ありがとうございますo(_ _)o (2022年9月11日 19時) (レス) id: 7dfd57a894 (このIDを非表示/違反報告)
あ - ここここ更新されてる😭ずっと待ってたんですよ！！1話1話の文の書き方好きです (2022年9月11日 18時) (レス) @page29 id: a182ab6823 (このIDを非表示/違反報告)
Guilty(プロフ) - あさん» 毎晩覗きに…！？Σ(ﾟ∀ﾟﾉ)ﾉマジですかありがとうございます、そんなに期待されていたとは…毎日更新が出来ないのが申し訳ないです、必ず近いうちにまた更新させて頂きますm(__)m (2022年8月23日 2時) (レス) id: 7dfd57a894 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Guilty | 作成日時：2021年7月8日 14時
