放課後―�� ページ21
「はぁぁぁ…無理…可愛過ぎて無理…
今トレイ持ってなかったら全力で抱き締めちゃってた…」
再び天を仰ぎ、そんな事を呟く及川君。
この他にも、「世界一可愛いAちゃんに可愛いって言って貰えるって何？どんなご褒美？最強な気分になれちゃうじゃん」だとか、「あのAちゃんに可愛いって言われるなんて…」だとか、もうとにかく聞いていて恥ずかしいボヤキが止まらなくなっています。
ここは様々な人が集まる店内で、当然ながら人の目もあるのにひたすら可愛いを連呼されると恥ずかしいのですが止めてくれそうな様子は一切ありません。
これは自力で彼を落ち着かせる他ないようです。
「あ、あの…及川君………」
周りを見渡すと、苦笑いしながらこちらを見ている人やクスクスと笑っている人がいるのが見えます。
二人きりならまだしも、人の目がある場所では恥ずかしいからやめてくれ、と言おうとしたその時でした。
「………あっ」
背後からそんな声が聞こえ、反射的に振り返ってしまいました。
最初は誰か他のお客さんが小銭でも落としてしまったのだろうか、なんて考えて自分の足元を確認しますがそこには何もなく。
ならば、立ちっぱなしだったが故に邪魔になってしまっていただろうかと慌てて謝罪の言葉を口にしようと視線を足元から声の聞こえた方へ向けると。
「お姉ちゃん…」
＿＿＿体が軋んでギシギシと音を立てるのが聞こえる。
一気に喉が乾いて、自分が恐ろしく緊張してしまっているのが分かってしまう。
「………すず」
そこにいたのは、妹であるすずでした。
そして更に、彼女のクラスメイトでしょうか。複数人、同じ制服を着た少女達がすずを取り囲み、こちらを睨むようにじっと見ています。
学校の中以外なら、そう彼女と出会すような事はないはず。私は何処かで、そう甘く考えていたのかもしれません。
もうすずに何を言われても毅然とした態度で、動揺せずにいようと決意していたはずなのに。
ただ、一言。彼女に“お姉ちゃん”と呼ばれただけで、私は緊張でどうしていいのか分からなくなってしまいました。
すずを取り囲み、厳しそうな表情を浮かべてこちらを見ているクラスメイト達も、恐らくすずによって既に私の悪評を聞かされているのでしょう。
何か話したりしない代わりに、ただただ冷たい表情のままこちらを観察しているかの如く見つめてきます。
それが尚の事、緊張状態の私を更に追い詰めて仕方がありません。
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Guilty(プロフ) - モモさん» コメントありがとうございます、キャラの把握、そして溺愛っぷりはかなりこだわって書いてますのでそう言って貰えると嬉しいです☺ (2023年2月23日 13時) (
レス) id: 4d6b8818fd (このIDを非表示/違反報告)
モモ - 及川さんの溺愛っぷりがすごいです！キャラがちゃんとつかめていて、見ててすっごく面白です！！ (2023年2月23日 13時) (レス) @page44 id: 759a61aa3f (このIDを非表示/違反報告)
Guilty(プロフ) - あさん» 長らくお待たせしてしまいましたね😅文章の書き方はこだわっているつもりですのでそう言って頂けると嬉しいです、ありがとうございますo(_ _)o (2022年9月11日 19時) (レス) id: 7dfd57a894 (このIDを非表示/違反報告)
あ - ここここ更新されてる😭ずっと待ってたんですよ！！1話1話の文の書き方好きです (2022年9月11日 18時) (レス) @page29 id: a182ab6823 (このIDを非表示/違反報告)
Guilty(プロフ) - あさん» 毎晩覗きに…！？Σ(ﾟ∀ﾟﾉ)ﾉマジですかありがとうございます、そんなに期待されていたとは…毎日更新が出来ないのが申し訳ないです、必ず近いうちにまた更新させて頂きますm(__)m (2022年8月23日 2時) (レス) id: 7dfd57a894 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Guilty | 作成日時：2021年7月8日 14時
