【ONE PIECE】またいつかお会いしましょう (ページ46)

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146話ページ46

Aは水を飲み干すと、そのまま席を立って部屋に戻ろうとしたが、ふと、サンジに関するとある噂を思い出して足を止めた

｢…？どうした？｣

サンジが不思議そうに首を傾げると、Aは迷いながらも口を開いた

｢本当は、言うつもりはなかったのですが…先程のお礼も兼ねて、1つ、あなたが知っておいた方がいい情報があります｣

｢………？｣

｢サンジさん、あなたはヴィンスモーク家の三男で間違いないですか？｣

サンジの顔が引き攣り、手にしていたスプーンを床に落とす

｢なんで、それを……｣

｢動揺させてしまってすみません…ただ、ヴィンスモーク家が今後あなたに接触を図る可能性があることを、あなた自身が知っておくべきかと
私から言えたことではないですが、どうかお気をつけて｣

Aは警告のように伝えると、サンジはようやく落ち着いてありがとうと一言いった

｢それは確かに、君が言ってくれなければ想像もつかないことだった…肝に銘じておくよ
ルフィ達には内緒にしててくれるかい？｣

｢ええもちろん、あなたを困らせてたいわけではないので｣

Aがそう言って今度こそ本当に食堂を後にした

女子部屋に戻ると、まだみんな眠っており、Aもその隣でもう一度、今度は深い眠りにつく

次の日の朝、Aが起きると既に新聞は届いており、ドフラミンゴは七武海を脱退していた

他にもルフィとローの同盟や、他の海賊団の同盟の話は新聞に載っていたが、さすがにAのことはまだ何も書かれていない

ローは電伝虫をドフラミンゴに繋ぐと、またルフィが暴走しつつもなんとかそれを止めて取引場所を指定した

要件はこれくらいのはずだったが、電伝虫を切る前にドフラミンゴがニヤリと笑う

｢Aも、その場にいるんだろう？｣

｢いねぇぞ！！それにお前、またAに何かするんだったら…｣

ルフィの嘘を止めて、Aは自ら前に出た

｢なにか御用ですか？｣

周りが息を呑む音がするが、構わないとAはそのまま電伝虫を切らない

｢まさか海軍を辞めるとは思わなかったが…これから先どうするつもりだ？海軍から離れたお前はもう1人だ｣

ルフィがまた何か言いかけたが、Aはそれをなんとか抑えてはっきりと返した

｢私は1人じゃない｣

そう言うと、皆は自慢げに頷きルフィもサンジも、嬉しそうに笑った

｢なので、もし今度私を狙うのなら、間接的に騙したり薬を使ったりはせず、正面からどうぞ｣