【ONE PIECE】またいつかお会いしましょう (ページ42)

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142話ページ42

Aのその行動に皆は驚いたが、電伝虫の相手はそれをわかっているかのように話を再開する

『今からお前らが何をするのか俺ぁ興味ねぇが、Aちゃんはお前らが思っている以上にやべぇもんを抱えてんだ
本人に自覚があるのはありがたいがその分背負うものも重い、この意味わかるか？』

Aがいないことを見越してそう言うと、先程の緊張感が戻るより先にルフィが声を張る

｢わかんねぇ！！！でもAが困ってる時は俺が助けてやるから心配すんな！！｣

『なんだよ俺の出る幕はなしか……スモーカーの言っていた通りで安心した
じゃ、頼むよ麦わら』

クザンが言いたいことだけ言って切ると、ルフィも受話器を置いた

｢俺もAのことはドフラミンゴの元にいた時しか知らねぇが血筋が特別なのは確かだ
だが、ただそれだけの話…俺たちにとっては、あってもなくても構わないような情報だな｣

ローが一応、といった風に付け加えるとルフィも頷いた

｢AはAだもんな！｣

例え新世界の大物や、世界政府が狙おうとも、彼らにとってはAという1人の友人

血筋がどうであろうと関係ないのだ

麦わらの一味も皆、Aのことに関しては先程のような緊張感はなくまたワイワイと話を始める

そんな中ルフィはAの電伝虫を持ってサニー号の中に戻る

Aはルフィに押し付けた後、サニー号の中に入ったものの、内部はまだよく知らないため結局医務室にいて、まだ本調子じゃない身体をベッドで休ませていた

ルフィは医務室に入って電伝虫を差し出す

｢…八つ当たりのような行動をしてすみません、ありがとうございます｣

Aが受け取りながら言うと、ルフィは笑って気にすんなと言った

｢俺の嫌なことはなんにもなかったしな！｣

そう言って楽しそうな彼だったが、ふと笑顔が消えてじっとある一点を見つめた

｢……その傷、｣

珍しくルフィが言いにくそうに口を開くとAはああと納得して鎖骨の辺りに広がる傷に触れる

コートを着ているときはわからなかったが、パンクハザードから離れたことで暖かくなったため薄着になっており、鎖骨にある傷が目立っていたのだ

｢この傷は頂上戦争で黒ひげにやられたものです｣

Aがなんてことないかのようにそう言うと、ルフィは眉を寄せた

｢俺、エースが死んだ後のことは覚えてねぇんだけどよ、レイリーが教えてくれたんだ
お前、一人で黒ひげと戦って、死にかけたんだってな｣