【ONE PIECE】またいつかお会いしましょう (ページ41)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:64,958 hit

141話ページ41

『………俺は…クザン、って言ってもわかんねぇか？青キジって言えばわかるか？』

その瞬間麦わらの一味とローの顔がAに向き、Aは居心地が悪そうに目を逸らす

元とは言えど海軍大将だった男、それを気にしないのは今まさに話しているルフィくらいだろう

｢あ！お前ーー！青キジか！！！だからAが嫌がるのか！｣

『おいおい待て待て…だから、って何？？？』

そこまで言ったところでようやくAが電伝虫に出た

｢あなたのことは信用できません
それだけです、用がないなら切りますよ｣

初めて麦わらの一味と会ったあの時と同じように冷たく言い放ったAに対してクザンは何故か嬉しそうだ

『そりゃあ、海軍辞めたって聞いたら連絡くらいはするだろ』

パンクハザードでスモーカーと合流したということか

｢自分が辞めた時は何も言わず消えたくせに随分自分勝手な方ですね｣

『いやいや行動は違くても俺の思いに違いはないからそこんとこの勘違いはやめてくれよ？あの時も、今も、Aちゃんのこと心配してるだけだから
……海軍を辞めたとなったら尚更』

その言葉に、また嫌味を言おうとしたAの口が開いたまま止まる

『サカズキよりも、その上の世界政府がAちゃんの存在を放っておくとは思えないし、海軍を抜けたとなると新世界の大物たちも容赦なく狙ってくる』

｢でしょうね、それがわからないほどの馬鹿ではないです……さすがの私もこの2年で自分自身の価値くらいは把握していますから
余計なお世話です｣

Aがムキになって返す

クザンはAが自身の価値を自覚していることに少し安心したものの、やはりまだ不安は尽きなかった

『ドフラミンゴがどういう経緯で七武海になったのかは俺もいまいち、覚えてねぇが…まぁ、やべぇのは確かだ
そんであとは、ドフラミンゴと裏との繋がりを考えると、お前らだけに留まらず新世界全体がおかしくなるからそれ相応の覚悟を持って、ってとこか？』

Aの近くにいるルフィや他の人達にも向けてそう言うと、空気に緊張感が走る

｢……それだけですか？噂通りのあなたなら、詳細な情報でも持っていると思っていたんですが｣

｢ま、その話はまた今度｣

その緊張感を破り、探るようにAが聞くがクザンは自身の話は一切しない

2年前の時と同じだ

Aは苛立ちを隠せず電伝虫を切ることも忘れてルフィに押し付けると、そのままサニー号の内部へと入ってしまった