【ONE PIECE】またいつかお会いしましょう (ページ31)

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131話ページ31

ビスケットルームに入ると、応急処置ではあるがその入り口を瓦礫で塞いだ

その間にAがたしぎに聞く

｢ここに誘拐された子供たちが？｣

ヴェルゴの話は聞いていたため、ここに誘拐された子供たちがいるのはわかっていたが、声は聞こえない

｢えぇ、そのはずです｣

サンジもそういえば、と口を挟む

｢チョッパーによると、キャンディーと称した薬で身体をデカくさせられてたらしいぜ｣

最低な行為だが、Aと同じように薬の依存症の方の効果により、逃げられないようにさせられていたのだろう

Aでも耐えるのが辛かった苦しみを、子供たちが耐えられるとは思えない

｢ありがとうございます……もう大丈夫です、自分で走ります
たしぎさん、ここは任せました｣

｢え、おい、Aちゃん、｣

一刻も早く、とAは自分で立ち、先に前へと走った

ビスケットルームは何故か雪で埋め尽くされていて、ドレスローザから身一つで来たAには厳しかったがその原因はすぐにわかった

ゾロと戦っているモネの、ユキユキの実の能力だ

｢子供たちはこの先ですか？｣

Aが聞くとゾロはモネの攻撃を受け止めながら頷くが、モネはちらりとAの方を見る

｢あなた、その身体で他人を気遣う余裕なんてあるの？｣

｢……！｣

その時、Aの後ろからようやくガスを塞ぎ終わった海兵達が走ってくる

G5は今サンジが指揮を執っているらしく、元々治安の悪い海兵である彼らと上手くまとまっていた

少し緊張感の薄れる瞬間もあったが、モネが改めて海兵たちに攻撃を仕掛ける

Aが遮るようにモネの身体を蹴り飛ばすとモネはAに狙いを定めた

｢ヒエヒエの実の下位互換……あなたなら、今の状態でも勝てそう｣

先程の仕返しにと、Aが煽ると雪が吹雪になる

｢その言葉、後悔させるわよ｣

モネが牙を向いてAに向かってくるのをAは何もせずじっと見つめている

そして牙が刺さる前にゾロがそれを止めた

｢てめぇ、その腹の傷やべぇんじゃねぇのか
先に行け｣

ゾロが来ることをわかっていたかのようにAが笑う

｢お言葉に甘えさせていただきますね｣

それだけ言って先に走り出すと、背後からモネがまた襲ってきたが、今度はたしぎが止める

｢Aさん、子供たちをお願いします
私はここに残るので｣

｢頼みました｣

Aが走り出したところで、たしぎはG5にも先に行くよう指示を出し、彼らもAと共に先にビスケットルームを抜けた