【ONE PIECE】またいつかお会いしましょう (ページ26)

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126話ページ26

シーザーの声が聞こえてから数分後、大きな音が聞こえてルフィが玄関に入ってくる

｢A！！大丈夫か！お前俺たちのためにありがとな！｣

ルフィが駆け寄ってAの身体を支えた

Aはその優しさに甘えて身体を預ける

そのうち、先程檻に入っていた他の人たちもAの元に寄る

皆それぞれ何か言いたげだったが、Aは弱々しく笑った

｢話は、後でもいいです？｣

そう言うとローが1歩前に出た

｢腹に傷があんだろ
それに薬の方もどうにかしねぇとな
応急処置だが1度俺に身を任せろ｣

｢…お願いします｣

｢じゃあAのことは頼んだぞトラ男｣

ルフィがそう言ったところで、ローが能力を使ってAの身体を薄い膜で覆った

その間に玄関からG5の海兵たち、その後にルフィの仲間達がなだれ込んでくる

ガスが入ってくる、入ってこないなど騒いでいるうちにローはAの体内の薬を半分ほど抜き、腹の傷の治療も軽く行う

身体が真っ二つになった感覚はだいぶヒヤリとしたが、先程よりもはるかに楽になった

｢ありがとうございます｣

ローはAのことを上から睨む

｢まだ終わったわけじゃねぇからな、後で外に出たら改めて治療はする
とにかく、絶対に傷は開かせるなよ｣

｢……善処します｣

2年前のことを思い出したのか、ローは不満げだ

｢お前のそれは信用ならねぇ｣

しかしそのことを言及するより先に研究所内が騒がしくなり始めた

ガスの侵入は防げたが、海賊と海軍が同じ場所にいる以上、諍いは避けられないだろう

Aは銃を麦わらの一味に向けるG5に後ろから声をかけた

｢G5、銃を下ろしなさい｣

海兵たちが振り返ってAの方を見ると、当然銃は下ろされたが、Aがいることへの驚きの方が大きかった

｢え、A中将…？｣

｢今までどこにいたんすか！？｣

これはAの自己責任ではあるが、予想以上にAがいることは騒ぎになってしまった

G5の背後にいる麦わらの一味も呑気に久しぶりなどと声をかけてくる

ため息をついてAはあの時のような弱めの覇王色の覇気を使った

｢話は後です
今は海賊も海軍も生きてここから出る目的が一致しています、私たち同士で争っている暇なんてないはずですよ｣

その言葉だけで一気に緊張感を取り戻させたのはさすがといったところだろうか

あれだけまとまらないG5が見事Aの前で大人しくなった