【ONE PIECE】またいつかお会いしましょう (ページ24)

今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:64,944 hit

124話ページ24

｢それにしても、この島はお前にとって意味のあるところだろう？かつての大将青キジが、今の元帥赤犬に敗北した、この島は｣

｢……｣

Aに徐々に近づいていってシーザーは顔を覗き込んだ

｢新元帥赤犬の海軍の居心地はどうだった？いやいや聞かなくてもわかる、左遷されたんだもんなぁ？｣

覗き込んだその顔をAはじっと見つめる

｢…青キジのことですが、私はあれ以上に酷い上司を知らないのでクビ切られて本当に良かったです
なので、海軍での居心地は悪くなかったどころか、労働環境が改善されました｣

スモーカーとたしぎが檻の中でなんとも言えない表情になる

Aのその言い草もだが、そう言われてしまうクザンもなかなかのものだ

｢それに、左遷と言いますが実際は左遷ではなく、私の方からサカズキさんにお願いしたんです
私のこと、哀れんでくれたのかもしれないですけど、私はあなた達が言うほど可哀想ではないですよ｣

Aが挑発に乗らなかったのが不満なのかシーザーは舌打ちをして顔を離そうとしたがAはシーザーの首を掴んだ

｢むしろあなた達が私を可哀想な状況に追い込んだのでしょう？…人の身体を薬使って勝手に実験するのは楽しかったですか？私のこと私が知らないうちに依存症にするのは、楽しかったですか？｣

怒気と殺意の混ざったAの声が響く

その瞬間シーザーの首を掴んでいるAの右手にヴェルゴが竹刀を向けた

Aはシーザーの首から手を離してヴェルゴの竹刀を片手で止める

｢私の自由を奪ったあなた達を、私は許さない｣

竹刀を握った手はそのまま力を入れて先端をへし折った

折った先をすぐに捨てるとそのまま容赦なくヴェルゴの腹を殴る

体力はもたない、すぐにでも終わらせなければと、Aは嵐脚でヴェルゴに追い討ちをかけ、そのうちの何個かは檻の方まで迫った

しかしすぐにヴェルゴは気づき、檻を開けようとした嵐脚を全て止めた

こちらが弱っていると見てヴェルゴは若干警戒心が緩んだ

｢無駄な抵抗はやめろ、｣

何か言おうとしたその瞬間Aはヴェルゴの近くまで剃で移動し、1発の蹴りでヴェルゴを壁まで吹き飛ばした

｢てめぇやっぱりただモンじゃねぇ…！俺の実験を愚弄する気か！？｣

シーザーが自分の薬の成果が全く見れないことにイラついて、手に持っていたフラスコを床に落とした

Aは気にせずに檻を開けようとしたが、急に身体の力を失って膝を床についてしまう