うぉーあいにー ページ17
『うぉーあいにー、 言えるかなー♪』
今日は何時も通っているカラオケに来ている。歌っているのは"いーあーるふぁんくらぶ"。この曲はデビューする前から大好きで、何度も聴いていた。勿論今も。
そもそも、何故カラオケなのかというと…。
佐:「よっ。久しぶり」
此処は知り合いが経営しているカラオケだから〜。
名前は佐野宮 和樹。中学時代の知り合いで、今も連絡を取り合う仲。
『急に入ってくんなよw 吃驚するだろ?』
佐:「別に良いじゃんw てか、またその曲かよ」
『良いだろ別に。好きなんだから』
そう言うと、納得いかない、とでもいうような顔で溜息をつく和樹。
『何だよその顔』
佐:「いや、お前にもそう言う事をいうような仲のやつができたのか、って思ってな」
『いや失礼すぎん? てかまだできてないし』
和樹は中学から付き合っている彼女がいる。俺から見ても美人さんで、羨ましいとか思ったこともある。でも、2人の幸せを願って見送った。
『お前こそ、あの美人な彼女さんと良い感じなんだろ?』
そう聞くと、バツが悪そうな顔で「別れたんだよね…」と言った。
『…へ?別れた?』
佐:「おう…。まあ、方向性の違いっての?が有って…」
そう言って項垂れる。中学時代はほんとに仲が良くて、高校でも惚け話を何度も聞かされた。まさか、別れるなんて思ってもみなかった。
思い返してみれば、さっきの笑顔も何となくぎこちなかったし、目の下にはクマができている。
『今度時間作るからさ、飯食いに行こうぜ。奢るよ』
佐:「そういうの、なんか申し訳ないな…」
『気にすんなって。お前と俺の仲だろ?』
そう言って肩を組む。
親友と言っても過言では無い仲だから。
悩みも包み隠さず相談して、助け合ってきた仲だから。
何度も助けてもらったから。
今度は俺が助ける番だ。
『空いてる日あったら連絡するわ』
佐:「俺も連絡する。今日はまけといてやるよ」
『あんがと。
…無理すんなよ?』
佐:「お前もな」
そう言って別れる。さっきよりかはマシになった顔で見送ってくれる。
振られたんだな…。
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樹:「A、何処行ってたの?」
『知り合いが経営してるカラオケっす。相談あるって言われて』
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雑多おむらいすVII(プロフ) - YUKARI♪さん» ありがとうございます! そう言っていただけて嬉しいです! これからも頑張りたいと思いますので、宜しくお願い致します! (2019年11月16日 21時) (レス) id: 368f6167fa (このIDを非表示/違反報告)
YUKARI♪ - 作品初めて読みました!最初から最後まで読みましたが続きが気になります。楽しみにしてますね! (2019年11月16日 10時) (レス) id: ac04f3e538 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雑多おむらいす | 作成日時:2019年11月6日 23時