【銀魂】空から女の子が降ってきました。

第四十訓 ページ45

＿＿＿＿＿現在、えいりあんの口の中。





うん。ネバネバしてきもい。






銀時「おし、計画通りだ。このまま神楽を探すぞッ！」






え絶対嘘でしょ？






『あんな格好付けてたのに恥ずー』



銀時「オォイ！違うっつってんだろ！！」






あは、ウケる。






『ところで此処…えいりあんの口のどこら辺だい？神楽ちゃんが捕まっていた方角は2時の方向だけど…

えいりあんの中は図体からしてかなり広いだろ？闇雲に歩いていても見つけられないから私達がどの辺に居るかが重要なんだが…』



銀時「え、オマエ頭良いの？アホそうなのに？」



『……』






……私はおもむろに懐から録音機器を取り出した。







＿＿＿ピッ








＜行くぜェェエッッ！！＞








そこから響き渡ったのは先程の銀時君の張り切った声。







銀時「ちょ何で録ってんのそして何でそんなモン持ってんの！？」



『……。』








＿＿＿ピッ、ピッ、ピッ、








＜行くぜェェエッッ！！＞
＜行くぜェェエッッ！！＞
＜行くぜェェエッッ！！＞






銀時「マジで辞めろ！ごめんって俺が悪かった！俺が悪かったから！な？止めような？！」






うん。特別に許してあげよう。






『それより神楽ちゃんはぐったりしていたね…星海坊主は何していたんだい？親子なんだろ？』



銀時「あー、ちっと色々あってなァ…」






ふーん…まあいいか。今は神楽ちゃん救出が先だ。






『とりあえず二手に別れて神楽ちゃんを探そう。銀時君は色々心配だから定春連れてきな？』



銀時「何で？フツー逆じゃね？」






だって銀時君マダオだし…なんかこう、心配。






『私は大丈夫だよ。方向音痴でもないし』



銀時「遠回しに俺が方向音痴って言ってるそれ？とにかくお前はヤワじゃなくとも女なんだから！誰がなんと言おーと定春連れてくのはオ、マ、エ！」



『ええ……別に大丈＿＿＿』






弱くないし大丈夫だ、と抗議しようと足を踏み出した瞬間。






＿＿＿＿＿＿つるっ、







ネバネバしていたのも相まって足が滑った。






『わ！？』






転ぶと思ったが衝撃は来ない。それは銀時君に抱きとめられていたから、で。






銀時「………言わんこっちゃねェ」



『ち、違うからね。ネバネバしてたからだから。大丈夫だからね？』



銀時「はいはい、じゃ俺こっち探すからー」






銀時君は、私の頭をグシャグシャと撫でると一人で行ってしまった。大丈夫だって言ってるのに………ばか。









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