【銀魂】空から女の子が降ってきました。

第三十六訓 ページ41

そのまま襖の前で話していると、星海坊主殿は帰っていった。






『何だったんだろうね。星海坊主殿、男っぽいし…誰か綺麗なお姉さん紹介してくれないかな？』



沖田「えいりんばすたー様とやらは凄く忙しそうだし無理なんじゃないですかィ」






うーん、残念。



…………って、あり？なんか忘れてるような…






沖田「…あ、ドラマ予約するの忘れてた」






…………あ！！そうだ、それだ！ドラマだ！！！






『確かアレ最終回だったよね？リアタイで見るしかない！行こう！』






あの恋愛ドラマ、関係がぐっちゃぐちゃで物凄く気持ち悪いんだけど、一周回って面白いんだよ。






＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿





＿＿＿＿＿＿






＿＿＿








そうして部屋に入ってテレビをかけてみたものの……







沖田「あり？この時間ってドラマやってませんでした？」



『ううん、私の記憶が正しければこの時間だ。おかしいな、ニュースだ。予定変更したとか？』






嫌だな、楽しみだったのに。

テレビ局乗り込みに行きますかィ？

いやいや流石に駄目でしょ。



こんな他愛も無い会話をしていると、無線で近藤さんの声が屯所中に響きわたった。え、非常事態ってやつ？






"江戸に第一級の危険生物が入り込んだとの事だ。寄生型えいりあん…放っておけば大変な事になるぞ"






！えいりあんって…さっき話してた奴じゃないか。






"寄生型えいりあんは人間から犬猫何にでも寄生する！知能は低いが食料調達の為に何でも狩る危険な奴だ！"






寄生…人間に化けてるって事かな？
でも知能が低いなら、正気じゃない奴がえいりあんって事だよね？






"寄生された者を判別するには、顔を見るのが早い！パンダを探せ！！寄生された者の目の周囲にはクマの様な黒い痣が出る！良いか皆！パンダを探すんだ！！

被害が出る前に何としても食い止めるんだ！！パンダだ！！パンダダじゃないぞパンダだ！いや今の「だ」はそーゆう「だ」じゃなくて"






ニュースにそのえいりあんが立て込もっていると見られる銀行が写る。






『この事件のせいでドラマ潰れたのか…』






すると、今度は犯人が写った。






＜あっ！今犯人の顔が！酷い隈です寝不足でしょうか！？＞






目元を覆ってしまうような深く暗い隈。それは完全に……






「『……パンダダ』」






………いや今の「だ」はそーゆう「だ」じゃなくて












ー

第三十七訓→←第三十五訓〜星海坊主編〜

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す