【銀魂】空から女の子が降ってきました。

々 ページ39

桂君は、それでも儚げに笑い私の先の言葉を優しく否定した。






桂「いいや、とても変わっているさ」



『？？そう？』



桂「あぁ、過激浪士である俺を突き出せば金になるぞ。だというのに突き出すどころか遊びに誘う始末。俺と居ては真撰組にも疑われかねないというのに」






あー、確かにねぇ。
勿論そんな考えもあるのだろうけど…






『まあそりゃ私も今の居場所を気に入ってない訳じゃない。だから情報の横流しとかは期待しないで欲しいが』






まあ監視されるついでのオマケで働いてるだけなんだけどねー。仲間だ組織だの関係は思ってたより悪くないし……真選組って思ってたよりあったかいんだよな。






『それに金に興味はない。要らない訳じゃないけどそれ以上でもそれ以下でも無いのさ。求めるものと言えば江戸と真選組の笑顔が続いていく事かな。

そういう面で言えば桂君達も江戸を思って動いてるんだし穏健派だしね……仲間意識ってやつ？かな。でも本当にそれだけだよ』






ふっ、長文言い切った！！私偉い！！

心に噛み締めるようにして言い放ち、微笑む。静かになった桂君を見ると目を見開いて、驚いていた。



……ん？驚く要素あったか？あ、アレか？私がアッサリしてたからか？ごめんねドライで。






桂「……はは、実に愛らしい変人だ」



『え？？何だって？？？』






ごめん待って、マジで聞こえない。少女漫画あるある展開の



「すきだなぁ…」

「？何か言ったー？」

「いや…何でもない。」

「？」



とかそういう感じの生易しいモンじゃない。ホントに聞こえない。それに声小さいからイラッとするんだ。よって皆このシーンに夢見ない方が良いよ。






『何て言ったのかは知らないけど、そうだなァ…また会った時に、私が暇だったら遊んでくれるかい？』






あといつか綺麗な女性も紹介してね、と桂君に笑い掛ける。訳すと心中に協力しろって事だね！






桂「…………A、やっぱり俺と共に」



『うん行かないからね』



桂「そうか…」









え、ねぇ皆。桂君がシュンとしてるんだけど。









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それからというもの桂君には会う度に浪士に勧誘される様になった。






嬉しがるべきかそうでないかは分からないが、正直言って段々と慣れてきた自分が怖く感じる。






慣れって怖いね。現場からは以上です。










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