【銀魂】空から女の子が降ってきました。

第二十九訓 ページ31

銀時「てかお前らが泣かした女じゃねぇなら何？？なんな訳？」



土方「知るか。だがこの屋敷に得体の知れねーモンが居るのは確かだ」






うーん、やっぱり幽霊かな？？


わあ怖いねー……怖くて夜も眠れないよ。夜通し呪いの儀式を開かないと安心できやしないよ…呪いは呪いを持って制さないとだもんね。






『てな訳で土方さん、髪の毛ください』



土方「何に使うつもりだテメェは」



銀時「アホらし。付き合いきれねーや。オイ、てめーら帰るぞ」






すると、流石に飽きたのか。茶番だと思って疲れたのか。ため息をついて銀時君が立ち上がる……が。






新八「銀さん……何ですかコレ？」






その手には、しっかりと神楽ちゃんと新八君の手が繋がれていた。まあ察せるだろうがこの銀時君恐らく…






銀時「何だコラ。てめーらが怖いだろーと思って気ィ使ってやってんだろーが」



神楽「銀ちゃん手ェ汗ばんでて気持ち悪いアル」






…………明らかに怖がってんなーーー？？？


はん、幽霊なんざに踊らされて可哀想な大人だ。やはり私みたいにクールかつスマートに構えてないと＿＿＿






沖田「あっ赤い着物の女！！」



『っひ、』







＿＿＿＿＿＿ガシャンッッッ！！！！







銀時君が押し入れに突っ込んだ。恐らく怖さのあまり隠れたかったんだろう……あ、あっははは、無様だねー。

い、いやまあ私は吃驚した、ってだけだから。ビビった訳じゃないから。大きな違いだからねコレ。





新八「何やってんスか銀さん？」



銀時「いやーあの、ムー大陸の入口が……」



沖田「A、土方さん。コイツァ…アレ？」







＿＿＿＿＿＿ガタ、ガタガタッッ、







土方さんが壺に頭を突っ込んでいた。理由は銀時くんに同じだと思う。あらまあ無様。

え私はって？確かに怖いけど別にそれを隠そうとなんてしてないし。それに隠れてないし？恐怖のあまり動けなくなったとか無いし？






沖田「土方さん、何をやってるんですかィ」



土方「いやあの、マヨネーズ王国の入口が…」






いやでもまさか土方さんもとはね…？鬼の副長でも太刀打ちできない幽霊なのかな。





………………。





………ちょ、いや、待って、怖くなって来たんだけど！？どうしてくれんの……！？






沖田「Aー、こりゃ」



『ぎゃぁぁぁぁぁぁ！！！！！』



沖田「……A？？」



『っあ、うん？何かな？？』



沖田「＿＿＿へぇ、」






思わず叫んでしまった私に、ニヤリとした笑顔を浮かべる総悟。悪寒がした。











ー

第三十訓→←第二十八訓

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す