【銀魂】空から女の子が降ってきました。

第二十一訓〜姫様家出編〜 ページ23

『…あっつ…』






汗がツゥ…と頬を伝った。






＿＿＿＿＿＿現在、くそ暑い夏。






まあ夏祭りも終われば本格的に暑くなってくる訳で。とっつぁんに頼んで用意してもらった薄いブラウスでいくらか暑さは緩和されているがそれでも暑い。


けど、こんな中でも仕事だ。何でも将軍家のお姫様……そよ姫様が家出したらしく。それの捜索に駆り出されている。





(何だろ、外に出られなくてストレスが溜まってたとか？)






土方「あー、暑い…何で俺達の制服ってこんなカッチリしてんだ？」



『あ、土方さん』






すると、目の前で土方さんがコーヒーを買っていた。制服に文句を言いながら。






『いやー、暑そうですね。お疲れ様です』



土方「オメェは薄着だろ」



『とっつぁんにおねだりしたら薄着にしてくれました』






暑さに弱いって言ったら一発だったよ。






土方「せこすぎだろ……はァ、それに加えてこのクソ暑い中人探したァもうどーにでもしてくれって…」



『……あ』






その時、私はスッ……と横に移動した。






土方「？……どうし、」



沖田「そんなに暑いなら、夏服作ってあげますぜ土方さん……」








＿＿＿＿＿ドゴォオオッッッ！！！！！








土方「ウワァァオッッ！！！！！」






土方さんが悲鳴を上げると共に横へ飛び退く。そこに刀が打ち付けられ地面にヒビが入った。





勿論犯人は…






沖田「危ねぇな…動かないで下せぇ、怪我しやすぜ」






総悟だ。






土方「あぶねーのはテメェそのものだろーが何しやがんだ！！」



沖田「何ですかィ制服ノースリーブにしてやろーと思ったのに」



土方「嘘つけ！！明らかに腕ごと持ってく気だったじゃねェか！！」






暑いよー、暑苦しいよーー。こんなむさ苦しい所じゃなくて、綺麗系美人の妙ちゃんの所行きたいよー。






近藤「おーう、どうだ調査の方は？」






あ、近藤さんキター。この暑苦しい喧嘩止めてもらお…ってあれ？制服の袖が千切れてね？え、ロッカー？






『ていうか年頃の姫様が家出かァ…ストレスとかで色々面倒臭そうですね』






外に出られず、街の様子を城から眺めるだけってのは確かにストレス溜まるかもなぁ。

すると、「局長ォ！！」と叫びながら山崎が走ってくる。






その隊服は袖が千切れているロッカー制服で。






………総悟、どれだけ売り込んでんの？











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