【銀魂】空から女の子が降ってきました。

第二十訓 ページ22

ギクリとして総悟の方を見ると、彼は笑っていた。






『…総悟？どうして笑っているんだい？』



沖田「アンタにはかなり真選組に貢献してもらったしウチの隊士も助けられてる。疑いは随分前に晴れた。逆に疑う方がおかしいってのに…」



『あー……』



沖田「寂しいですねィ？俺らはアンタに対して警戒解いたってのにアンタの方はまだ懐疑心バリバリ」






心のどこかで知らず知らずの内に壁を作ってるみてぇだ、と総悟が顔を近づけて来た。


それにピシリと固まってしまう。


別に図星とかでもなく、単に無意識だったのだ。






『安心して欲しいね、私は君達が思ってる以上に真選組を大事に思ってるよ』



沖田「へぇ？」



『…………信じてないだろ』



沖田「いやいや、隊士から姐さん呼びされてる逞しい補佐様のお言葉を疑うなんて有り得ませんよォ 」



『張り倒すよ』






…………はァ、面倒事は御免なのだがね。






『まあ、真選組が私を少しでも信頼してくれているのなら嬉しいよ』



沖田「あ、照れてます？」



『はぁ？どこをどう見ればそうなるかな？信頼云々の話から何故照れる話に…』



沖田「だって耳赤いですし」






いや別に先程から耳が熱いのは羞恥でなく夏祭りの熱気に当てられたからである。






『……赤くないよ』



沖田「えー？だってこんなに真っ赤なのに、」



『っ！？』






つつつ、と人差し指で耳をなぞられて体がビクッ、と跳ねた。反射的にズザザッ！！と後ずさる。

それに目をぱちくりとさせた総悟は、笑みを深くさせた。やべぇドS心に火ィつけちまった。






沖田「こりゃ隙がねぇ補佐様の弱点発見しちまったかねィ」



『いや弱点とかじゃないし。それ以上近付いたら手首斬り落とすよ』



沖田「あと気付いてない様ですけど、Aって顔には感情出ねぇけど挙動には出ますよ。今の耳みたいに」



『は！？』






待て待て待て、確かに私はポーカーフェイス上手いし得意だよ？でも挙動にも一応気を使ってたんだけど？






沖田「指先の微かな動き、脈拍、手の握りしめ方…」



『えっ、』






総悟は私のそんな考えも見透かしたかの様に腰を引き寄せ、指で体の各所に触れていく。その手つきに少し体温が上がる。






沖田「ほら、照れたらすぐ分かる」






かと思うと、



耳を愛でるかの様にして…くりっと弄られた。











『………………っ、死ねクソガキ！！！！！』










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