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始まり ページ1

※このお話は実話です。









7月6日。朝7時。




今日は学校のテストの日。




嫌気が指しながらも学校へ登校した。









***









『おはよー』




教室の扉を開けると、いつもより少ないクラスメイト。




あれ、おかしいな。




疑問に思いながらもHRが始まるのを待った。









***









HRが始まる時間になっても担任の教師がやって来ない。




すると、ひとりが声をあげた。




「なぁ、今日のテスト遅れて始まるって」




それを聞いた私たちは、その子のそばによる。




「今、クラスのLINEでまわってきたんじゃけどさ」




差し出されたスマホの画面を覗き込んだ。









A学校のホームページに繋がらん
Bえ、ヤバくね?
C電車が動かん。遅れる
D学校の電話も繋がらんよ
Eうちらもう学校におるけど、先生が来ん
F休校になるんかな。M校休みになったらしいし









画面の中では困惑するクラスメイト達の会話が行われている。




しばらくすると、先程から学校に連絡を取っていた人から通知が来た。









D繋がった!
Dテスト開始時間が9時半から
D全校集会は中止だって
C遅れた人は?
D別室でテストらしい
Cおっけ、ありがと









ふと時計を見上げると、時計の針は8時半を指している。




『1時間後かー』




「電車組、間に合うんかな」




言った瞬間、廊下を駆ける足音が聞こえた。




『先生じゃろ』




「うわ、スマホしまわんと!」




焦ってスマホを隠してすぐ、教室の扉が開いた。









「皆さん、席についてください」









いつも落ち着いている先生が、珍しく焦った顔をしていた。

*→



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作者名:smile | 作成日時:2018年7月7日 11時

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