ループの引き金 ページ9
凛月「………うそ、でしょ？」
真緒「…本当だ。信じてくれ…！だから、俺は…誰かを、犠牲にしないといけない」
凛月「……そんな…じゃあ、Aがループの根源に気づいたらまずいじゃん！」
真緒「…ああ。だから、俺と瀬名先輩はこの方法を見つけ出したんだ…」
凛月「…そんなの……ごめん。A…俺は、あんたの力にはなれないよっ…」
【俺、あんたのこと嫌いなの】
「………知ってるよ」
あなたが私に話しかけてくるのは、いつも真のこと
それ以外は私を目の敵にして、いつも睨んできてた
…それでも、私はあなたのこと、嫌いになんてならなかったよ
………あなたが、この学院で初めて、私に話しかけてくれたから
あなたが、ループのことを信じてくれたって思った時は嬉しかったのに
「どうしてっ……」
？「おい、大丈夫か？」
「………れ…お……？」
なんで
まだ、全然、あなたが戻ってくる季節じゃないよ
レオ「…泣いてるのか？」
「………助けて…っレオ！！！！！！！」
レオ「ループ…？ふーん。インスピレーションが湧かない話だな…ま、手伝ってやるよ」
「…信じて、くれるの？」
レオ「当たり前だろ？Aたんの話なんだから」
「…ありがとう。レオ」
レオ「それにしても…セナがお前のこと嫌いなんて言うのはよっぽどだぞ？空耳とかじゃないの？…セナは、Aのこと、大好きだぞ」
「………え？」
レオ「いつも、お前のことばっかり見てたからな！」
「………うそよ！！！！だって、泉は私のことなんてっ」
ドサッ「！？」
レオ「…あー……」
泉「……王、さま？」
………あれ？
どうして、ループって、おこるの？
誰かが、死ぬ瞬間に元に戻る
…どうして、戻るの？
………１つだけ、試していないことがあるわ
「………もしかして」ダッ
泉「っ！A……！？まさか、気づいてっ」
レオ「！？セナっ！？A！？！！」
そうだ
私が、望んでるんだ。【○○が死ぬ前に戻りたい】って
私が、ループの引き金だとしたら
【最近、ま〜くんがあんたの方ばっかり見てるんだけど】
【セナは、Aのこと、大好きだぞ】
もしかすると、二人は私が死ぬことを拒んでた？
私が死ぬ運命を変えようとして、ループを引き起こそうとしていたのだとしたら
…なるほど、ね
「…私が、死ねばいいんだ」
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作者名：Kananan | 作成日時：2018年1月14日 19時
