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「すじこ?」

「うん、髪ちょっとだけ切るんだ」









Aは今とても心の底から安心していた

なぜなら迷子になる可能性がほぼゼロになったからだ。

もしも狗巻を誘わず1人でバスに乗って

駅に行って電車に乗って、あんまり行ったことのない街の美容院を探していたら…

と考えると恐ろしすぎる。









「私今までさ、ほら…兄貴の真似事して過ごしてたから」

「なかなか自分の髪を表に出すことなんて自分の部屋の中にいる時しかなくって」

「こっそり自分で切ってたけど下手くそだから気になっちゃってさ」









地図を見せたところ行き方がわかるらしく

Aは大人しく狗巻についていくことに。



電車を待つまでの間一言二言会話をしていると

聞かれたのは髪の事。

言葉ではなくチョキの手で自分の髪を切るような動きをしてくれたから

理解するのに時間はかからなかった。









「私の髪色って結構珍しいでしょ?」

「あーでも五条先生の方が珍しいかな」

「あのね、この髪色染めたりとかしてなくて生まれた時からこの髪色なの」

「不思議だよね〜」









最近までずっと

兄と似ている自分のことがどこか嫌いだった

でもそんな中で唯一自分の容姿で気に入っていて、自信を持って他の人に見せられるものが

母親譲りの銀髪だ。









「兄貴も兄貴で遺伝的な金髪だったからよく不良!って勘違いされてたらしくって」

「私も小さい頃はよく親が〜とか不良〜ってバカにされてたけど」

「兄貴と…あとは…あんまり覚えてないんだけど」









珍しくよく話すAの話を

狗巻はじっと頷いたりしながら聞き続ける

コロコロ変わる表情や声色があるからなのかいくら聞いてても飽きない。

むしろずっと喋ってて欲しいと思うくらいだ。









「最近ぼんやり思い出したけど」

「昔会った同い歳くらいの子が私の髪の色を褒めてくれたことがあった」

「誰なのかは覚えてないんだけど、すっごい小さい頃」









呪術師を育てる呪術高専という場所にいながらもAは以前と比べれば

何倍も何倍も生きやすさを感じていた

その中で少しずつではあるが今まで家族のことや兄のことでいっぱいいっぱいだった頭が

他のことも考えたり、思い出すようになっていたのだ。









「元気にしてるかな、とか考えてる」

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設定キーワード:呪術廻戦 , 狗巻棘   
作品ジャンル:アニメ
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まー(プロフ) - 亜紀さん» コメントありがとうございます…!尊敬だなんて恐れ多いです…これからも頑張ります:-) (11月29日 16時) (レス) id: 47d5979f19 (このIDを非表示/違反報告)
亜紀(プロフ) - 素敵な作品ありがとうございます…!私も小説を書いているのですが、ほんとに尊敬してます!更新頑張ってください! (11月28日 13時) (レス) id: ab4f96d557 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まー | 作成日時:2020年11月24日 19時

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