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「何よ先生、そんな顔して」
「いや…Aは野薔薇や真希と違って場馴れしてないから大丈夫かな〜って」
「ふーん…あんまAさん舐めちゃダメよいざと言う時強いんだから」
「それもそうか」
Aは他の生徒と比べて
街中での戦闘経験がほとんどない
釘崎や他の生徒と一緒に行った任務はほとんど田舎だったり住宅街
もし人が溢れる街中で呪霊に遭遇したらと
ほんの少しだけ心配が残る。
「お買い物お買い物〜」
「(そういえば野薔薇ちゃんに教えてもらった美容室どこだっけ…調べないと)」
廊下をスタスタと歩き
束ねていた髪をまた綺麗に結い直す
汗はかいてないし、化粧もあまりしない
私服も持ってないし万が一のことを考えて制服で街に出ることを決めた。
「五条先生、普通生徒にお金って渡すものなのかなぁ」
いってら〜、と言われたあと
呼び止められたから何かと思えば
Aはまだ給料が支払われてないから代わりに持っていきな!ということで
普通にサラッと当然のように財布からお金を出して渡された
これは貰っていいのかと迷ったものの結局五条の押しの強さに負けた。
「お金、無駄遣いしないようにしないと」
大事に貰ったお金を財布にしまい
釘崎に貸してもらったショルダーバッグに入れる
そしてまた廊下を歩いていると……
「お、A!どうしたんだそんなに急いで」
「パンダ!と狗巻くん」
任務終わりと思われるパンダと狗巻に遭遇
急いでると言われたがただ楽しみすぎて早歩きになっていただけ
Aはピタッと足を止めた
特別小柄なわけじゃないがパンダと狗巻に囲まれると小さく見える。
「いつも髪結んでないのに今日は珍しく結んでるな、もしかして…男?」
「え」
「Aは綺麗だしな〜なんか納得できる」
「ちょちょ、違う違う」
いつもは肩につくかつかないかくらいの
綺麗なあまり見ない銀色の髪をおろしてるのに
結んでいることに少し驚いたのだろう
でもまさか男に関連付けられるとは想定外。
「さっきまで五条先生と特訓してたから邪魔にならないように、と思って適当に…」
「な〜んだ男じゃないのか、つまんないの」
「え、つまんない?」

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まー(プロフ) - 亜紀さん» コメントありがとうございます…!尊敬だなんて恐れ多いです…これからも頑張ります:-) (11月29日 16時) (レス) id: 47d5979f19 (このIDを非表示/違反報告)
亜紀(プロフ) - 素敵な作品ありがとうございます…!私も小説を書いているのですが、ほんとに尊敬してます!更新頑張ってください! (11月28日 13時) (レス) id: ab4f96d557 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まー | 作成日時:2020年11月24日 19時