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「って…ま〜た暗い話してる、ごめん」

「じゃあ話題変えるね!えっとう〜ん…」









Aが呪術の世界から遠ざけられていた間

きっと数え切れないほどの犠牲者が出た

それをA本人も理解しているのだろう

自分が大人しく上の人間に従いもっと早くその道を歩んでいれば助かった命もあるのだ

下手したら自分より歳下の一族の子供が命を落としたかもしれない。









「あ!私、手話できる!」

「手話というか…指文字?」









Aの両親は理不尽なこの世を突きつけたくなかったのだろう

そしてまるで使い捨ての玩具のように死んでいく血の繋がった親戚の子供たちのようにはなってほしくないと

沢山の才能を持って生まれたばっかりにAが孤独の道を歩むことを恐れての判断。









「あんまり日常的には使わないし」

「どうやってたか少ししか覚えてないけど」









でもどっちみち

Aは孤独の道を歩むのが運命だったのかもしれない

隠しても隠さなくても孤独を感じる









「昔ね、お父さんが教えてくれたんだ」

「きっかけは覚えてないんだけどね」









どんな表情で聞けばいいのかわからず

困ってしまいそうになるAの話

ずっと暗い顔をして淡々と話している間じっと話を聞いていた狗巻は

金縛りのように体が動かず瞬きすら出来なかった

やっと体が少し前のめりに動き、瞬きができたのはAがその話を持ち出してからだ。









「不思議だよね」

「この指の動きとか形だけで」

「言葉にしなくてもその人の言いたいことがわかって、気持ちが伝わる」









ノイズがかかったように

Aの頭の中にある小さな頃の記憶

思い出しそうで思い出せない大切なもの

きっとそれを思い出したらまた大きく自分が変われる気がするのに。









「狗巻くんはできる?」

「しゃけ」

「え、半分冗談で聞いてみたのに…ほんと?」

「高菜」

「指文字……いただきます?いきなりだね」









冗談半分で聞いたのに

サラッと指文字で会話をし始めた狗巻

それがどこか少し引っかかる。









「狗巻くん、それで会話すればいいのに」

「おかか、すじこ、明太子」

「少ししか使えないから逆に伝わりにくいんだ…」









救ってくれるのは、変えてくれるのは…

あの記憶にいる"誰か"なのか

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設定キーワード:呪術廻戦 , 狗巻棘   
作品ジャンル:アニメ
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まー(プロフ) - 亜紀さん» コメントありがとうございます…!尊敬だなんて恐れ多いです…これからも頑張ります:-) (11月29日 16時) (レス) id: 47d5979f19 (このIDを非表示/違反報告)
亜紀(プロフ) - 素敵な作品ありがとうございます…!私も小説を書いているのですが、ほんとに尊敬してます!更新頑張ってください! (11月28日 13時) (レス) id: ab4f96d557 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まー | 作成日時:2020年11月24日 19時

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