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今を生きる人間が本来ならば

当たり前のように過ごし

当たり前のように感じ

当たり前のように景色として眺めるものは

Aにとっては全て殆ど奪われ、ないものに等しく触れることすら許されないものだった。









「私ね、今度ピアスあけようかな〜って思って」

「お母さんとお父さんも私が好きに生きることをちょっと心配に思いながらも許してくれた」

「親から貰った体でしょってくどくど言う人もいるけど…結局ぶっちゃけると自分のモノじゃん」

「だからやってやろうって私は思うの」









今のAよりも少し大人な女の人が見るような宝石店を横目に

自分の耳を触るA

彼女はきっと顔も名前も知らない外野にあれこれくどくど上から言われても

自分の生き方を、価値観を曲げない人間だ。









「自分が恥ずかしくなければ何でもいい」

「ピアスを開けることとか、髪を染めることとかそうすることで

誰かに迷惑をかけることなんてあんまりない」

「だから…何だろうね、世間のそういうことを否定する声が私はどーしても苦手」









綺麗な宝石店から離れ

ちょっとだけごちゃついた雑貨屋に入る

綺麗と言うよりはゴツめでいかつそうな印象を持つピアスを手に取っては

Aはぽつりぽつりと話していく。









「はしたない、恥ずかしいって言うけど」

「私は自分の気持ちに嘘をついて周りの目を気にする方がよっぽど恥ずかしいって思うの」

「普通にしろとか女の子らしくしろとか説教してくるけどさ」

「じゃあ逆にらしさって何なの?ってずーっとイライラしてた」









こういう気持ちを抱くのは

決してはみ出し者だからではない

この世を生きていれば1度はそう思う人がきっといる

ただ、こんな狭い世の中で色んな人に色んな価値観を押し付けられ息苦しさを覚えた人間は

だんだんとAのような自分の生き方を失っていく。









「普通なんて人によって違うのに」

「みんなしてあーじゃないこーじゃないって、口を揃えて心底アホくせって」

「だから私はなんにも気にしないことにした、生憎1人で生きるのは…なんか慣れてるし」

「らしさなんて要らないんだよ、自分の思う普通でいい」









当たり前を奪われていたAの気持ちが

今まで抱えていた価値観が

ようやく声となって現れた。

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設定キーワード:呪術廻戦 , 狗巻棘   
作品ジャンル:アニメ
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まー(プロフ) - 亜紀さん» コメントありがとうございます…!尊敬だなんて恐れ多いです…これからも頑張ります:-) (11月29日 16時) (レス) id: 47d5979f19 (このIDを非表示/違反報告)
亜紀(プロフ) - 素敵な作品ありがとうございます…!私も小説を書いているのですが、ほんとに尊敬してます!更新頑張ってください! (11月28日 13時) (レス) id: ab4f96d557 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まー | 作成日時:2020年11月24日 19時

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