私の方がモテるけど【青葉城西】

20 ドリンク ページ24

国見side




「はあ、やっと1セットおわった…………」


今は烏野以外の各校でアップをとり、
音駒との試合がおわったところ。


萌「英く〜ん！ドリンクどぅぞ！」


「はあ、どうも…………」


いつも通り鬱陶しいヤツから
さっさと自分のボトルを受け取り、
金田一のところに逃げる。


金「音駒、強かったな〜！
烏野は明日来るんだっけ？」


「え、そうなの？」


金「お前、監督の話聞いてなかったのかよ！」


そう言って笑いながら、金田一がドリンクを
飲んだ、その直後＿＿＿＿＿__


金「ｺﾞﾌｯ！ｹﾞﾎ、ｺﾞﾎｺﾞﾎｯ！」


「は、ちょ、どうしたの？大丈夫？」


ドリンクをひと口、飲んでみる。


「ウワッ、なにコレ！
すっごい不味いんだけど…………」


どうやったらこんなに不味く
作れるんだ、ってくらいに、不味い。


金「佳奈子先輩、調子でもわる……………あ」


「佳奈子先輩、今日、音駒の担当だ……………」


つまり……………


金「このドリンク作ったのって……………萌絵？」


「みたいだな…………」


どうりでクソ不味いわけだ。


金「一応、及川さんたちにも教えておいた方が
いいよな」


「だな」


こんなドリンク飲んだら、
イケメェン♡な及川さんは
ﾀﾋんじゃうかもしれないし。


「あの、及川さ＿＿＿＿＿」


及「ｺﾞｸｯｺﾞｸｯ………ｺﾞﾌｫｯ!!」


「遅かったか……………」


周りを見ると、岩泉さんや松川さん、
矢巾さんも青い顔で口元を押さえている。


たぶん今の俺たちは、
全員同じことを思っているだろう。


「「(佳奈子(先輩)、早く帰って来て…………)」」

作者から→←19 取り合い

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す