私の方がモテるけど【青葉城西】

14 朝 ページ18

佳奈子side




『あ〜、疲れた〜！』


ボフンッとベッドに身体を投げる。


ただ今の時刻、19時30分。
明日の集合は早朝3時。


そろそろ寝ようと瞼を閉じると、
今日あったいろいろなことが思い起こされる。


久々のみんな揃っての買い物で
珍しく少し浮かれてしまったようで、
今日ははしゃぎすぎてしまった。


そのせいもあり、数分もしないうちに私は
眠りについたのだった。






＿＿＿＿＿______翌日。



ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ


『はーい』


あのどっかのぶりっ子ちゃんとは違って
寝坊なんてしない私は、集合時間の1時間前、
すなわち午前2時には起床して、いつものように
迎えに来る徹とはじめを待っていた。


及「佳奈子ちゃん、おはよ〜………」


岩「……はよ」


朝が弱い徹は言わずとも眠そうだが、
今日は珍しく、はじめも少し
目をシパシパさせていた。


『ふふ、おはよ、2人とも。
バスの中でも寝れるから、学校まで頑張って』


そう2人を励まして、手を握って、引っ張って歩く。




＿＿＿＿＿十数分後＿＿＿＿＿


『よし、学校到着！』


少しずつ眠気が覚めてきたらしい2人を残し、
部室にある合宿用の備品を取りに行く。


まだ集合時間よりかなり早い時間に来たのは、
こうして準備をするため。


これもマネージャーの立派な仕事だから
昨日萌絵ちゃんにも言っておいたんだけど、
まあ、来るわけないよね☆


そういうところが部員からの信頼を
無くしてること、気付かないのかな？


まあ、別にあの娘が自爆しようと、
私には関係ないし、興味もないけど。


よくそんなんで私に勝てると思うな、と
考えていると何だか笑えてきて、
誰もいない部室で一人、大爆笑していた。

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