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ryota side


リハが無事終わった。


今からAとの自主練だけど...


「ねえ涼太くん、さっきのあれどういうつもり?」


見事にご立腹の彼女。笑


涼太「...ちょっと遊んでみただけ。笑」


「遊んでみたってなにそれ。本当最低。」


涼太「ごめんごめん、そんな怒るなって笑」


とりあえずは謝っておく。



「...お陰様で玲於との関係悪化したし。まあいいけど。」


ボソッとAが呟いたその一言を俺は見逃すわけにはいかなかった。


涼太「玲於...?」


「あっ、いや、何でもないよ笑」


涼太「ふーん。」



「...涼太くん?」


悲しくて悔しくて無性に腹が立って


涼太「ごめん、ちょっと出るわ。」


リハ室を後にした。



涼太「はぁ」


玲於とAはお互いが気付いていないだけで
両想いなんだ...


考えれば考えるほど募っていくAへの想い



どうして玲於なんだよ...


俺は玲於よりイケメンだし、歌も上手いし、演技だって出来るし、人気だってある...


それなのになんでなんだよ。


なんで玲於なんだよ。



こうなったら...完全に玲於から奪うしかない。


“絶対に好きにさせてみせる”


そう誓って、俺はリハ室へと戻った。




「涼太くん!」


楽屋へ入るなり聞こえてきた俺の名前を呼ぶ愛しい声。


「いきなり出て行っちゃったから心配したよ。戻ってきてくれて良かった〜!」


本心でこんな事言える女の子なんてそう滅多にいない。


玲於とかヲタク達がAを好きになる気持ちがより分かった気がする。


涼太「ごめんね?笑
...ほらこれ、買ってきたから飲みな。」


俺はリハ室に戻る途中の自販機で買ったスポーツドリンクを差し出す。


「...あ、ありがと。笑」


一瞬Aの顔が歪んだように見えたのは、気のせい...?



「よし、練習しよ!」


スポーツドリンクをひと口だけ飲む彼女。


そんな彼女の横顔は、このままCMオファーが来てもおかしくないくらい画になっている。


「涼太くんー?」


Aから名前を呼ばれ、やっと我に返った。


涼太「うん、練習しよっか。」



俺にとってこの練習は、唯一Aのことを独占できる至福のひととき。



この時くらいは俺の事だけ見ていてほしい。


玲於の事なんて考えないでほしい。


ずっと時が止まってくれればいいのに。



そんな願いを込めて俺は踊り続けた。

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設定タグ:佐野玲於 , GENERATIONS , LDH   
作品ジャンル:恋愛
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non(プロフ) - KatayoseRiseさん» これからも楽しみにしていて下さい^^ (2018年2月12日 13時) (レス) id: 95f9eb8caa (このIDを非表示/違反報告)
non(プロフ) - chocoarisa606さん» ありがとうございます!頑張らせていただきます^^ (2018年2月12日 13時) (レス) id: 95f9eb8caa (このIDを非表示/違反報告)
KatayoseRise(プロフ) - リッキー出てきて嬉しいです!! (2018年2月12日 1時) (レス) id: 151cd28ba4 (このIDを非表示/違反報告)
chocoarisa606(プロフ) - 投稿ずっと楽しみにしてます!評価送りました!もちろん星10個です!更新まってます! (2018年2月3日 21時) (レス) id: 36d5e1538e (このIDを非表示/違反報告)
non(プロフ) - (名前)まなみさん» まなみさんこんばんは!コメントありがとうございます。これからも満足していただけるよう精一杯頑張らせていただきます! (2018年1月28日 18時) (レス) id: 95f9eb8caa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:non | 作成日時:2018年1月22日 19時

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