White salt boy

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reo side


そんなこんなで隼と焼肉。


もちろん、俺の奢りで。


玲於「...最悪。」


目の前にいるのがAだったらいいのに。


実際目の前にいるのは赤身の肉を前に目を輝かせて今か今かと焼き上がりを待つブタ1匹。


うそ、隼(笑)


隼「焼けたぁ〜〜〜！」


わーいってはしゃぎながら旨そうに肉を頬張る。


隼「あれ、玲於食べないの？
俺が上カルビ全部貰っちゃうよ〜〜！」


玲於「食べるし。てか俺の金だし。」


隼「玲於ちゃんゴチー！」


うるさいブタを前に俺も負けじと上カルビを口に運ぶ。


玲於「うめえ。」


隼「だろ？さすが高級店なだけあるよねー！」


そんなブタを無視しつつも2人でひたすら肉を食べた。




隼「うわぁ〜〜食べ過ぎた！お腹いっぱい！」


玲於「お前俺より食ったとかまじないわ。」


隼「だって玲於が奢ってくれることなんて滅多にないし」


玲於「うるさ。」


遠回しに嫌味を言われ、隼を睨みつけると隼はニヤッと笑って


隼「で、Aのことどうすんの？」


いきなり本題を突っ込んでくるもんだから


玲於「ぶっ」


飲んでいた水を吹き出しそうになった。


玲於「ゲホッゲホッ...いきなりかよゲホッ。」


隼「まあまあ笑 気になってこれじゃあ夜も寝られないね！
で、どうすんの？」


玲於「どうすんのって言われても...




気付いたけどさ、俺に勝ち目ないじゃん。」


隼「なんで？」


こいつは忘れたのか。


玲於「だって、あいつ、彼氏いるじゃん...」


隼「...！！！」


ハッとした顔をして焦り始める隼。


俺の恋を邪魔しているも同然だもんね。


ちょっと忘れられてて腹立ったけど


隼「リッキー...」


そう、Aの彼氏は


PROJECTTAROの奥田力也。


リッキーがAの事を好きだったのは昔からかなり有名で、A自身も知ってはいたけど


「年下は、さすがにね...(笑)」


なんて言ってどんなにアプローチされても振り向かなかった。


連絡先さえも交換しなかった。


なのに隼はふとしたところで抜けてるから、
ある時リッキーにAのLINEを渡してしまった。


その後のことは詳しく知らないけど


Aはリッキーの押しに負けたのか、2人は付き合うことになった。


1年前の話。


TAROは主にアメリカで活動してるから、


今もまだ付き合ってるのかよく分からないけど


別れたなんて話聞いたことないし、


何しろリッキーは匂わせしてるし。


きっと別れてなんてない。

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