38話 ページ41
あの後喜んでいるのか顔が溶けきったクルーウェル先生に再び礼を言い部屋を後にした。
「あんな約束して良かったのか…?」
そもそも誰かと食べるのは昔から苦手だっていうのに…
職員寮の鏡から出たところでシアンに出会った
シア「お前…早いな。」
「…少し先生に用があった」
シア「そうか。…体調は大丈夫なのか?」
「ああ、だいぶ良くなった」
他愛もない話をしながら校舎へ向かう。
ボードを見つけ自分のクラスを探す。
シア「2の…B」
「…分かれたな。2-Eだった。」
シア「…残念だ」
「そうだな。」
どうやらリジーとも離れたようだ。
後ろでなにか物が落ちる音がする。
ラム「……うそでしょ」
ライ「見事に全員離れましたね…」
ラム「ッッ…スゥー…ハァー…今ここで暴れたら駄目か…???」
「やめてくれ」
シア「困る」
ライ「やるなら外でどうぞ」
何とか堪えようとしているラムア。
ライ「そう、そうです、抑えてください…」
ラム「…おれも、おれも大人になったからな…っ我慢するけどなっ…せめて、せめて…今日から昼はAも集まって食べよう…??」
震えながらそう話すラムア。
今までは誰とも昼は食べずにいたのだ。
ラム「いつもいつもAいねーし、これ以上一緒の時間が減るのはもう無理だ、」
大食堂に行かなかったのは必要以上にキャラと関わらないようにするためだった。
深く考える
「……」
ラム「頼むよ、A、一緒に食べよう?大食堂じゃなくてもいい、どこでもいいからお前と一緒に食べたいんだ」
懇願するような声色と眼差し。
思わず俺はわかったと返事をしてしまった。
「…でも、食べない時は食べない」
ラム「…うん、大丈夫」
少し寂しそうに笑ったラムアは階段を駆け上りライサと共に教室に向かっていった。
俺は存外彼に寂しく悲しい思いをさせていたのかもしれない。
小さく溜息が出る。
どうしたものかと悩んでいると後ろからオクタ3人が話しかけてきた。
アズ「ゴホン、…お、おはようございますAさん。今年も同じクラスになるといいですね」
ジェ「ええ、きっと僕は同じです」
フロ「同じにねぇ…コイツと…?」
三者三様な言葉。
「…いや、わざわざ同じになる必要もないだろ」
ジェ「おや、何故です?」
「一緒になったところで別に何も変わらない」
ジェ「つれないですね…」
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おはぎとだんご(プロフ) - 面白かったです。移行楽しみにしてます (2021年8月13日 14時) (レス) id: 1cc5216453 (このIDを非表示/違反報告)
鴇(プロフ) - 現在はこちらの新しいアカウントで作品を続ける準備をしております。タイトルは変わらないと思いますのでお話をある程度書きましたらまたこちらでお知らせいたします。作品ページにあります他の作品につきましても原作改めて作成中でございますのでお待ちください (2021年6月7日 4時) (レス) id: 30e34f0135 (このIDを非表示/違反報告)
鴇(プロフ) - こんにちは、、、お久しぶりでございます鴇です、、長らく更新停止してしまい申し訳ありません。実は機種変をしたのですがパスワードやら何やらを忘れるという大失態を犯しました、、 (2021年6月7日 4時) (レス) id: 30e34f0135 (このIDを非表示/違反報告)
鴇(プロフ) - ふまさん» そうです、!続編へ移行するにあたり、最後のタイトルをいつも通りにするか悩んだのですが夢主くんの無意識に抱えている苦悩を表したいと思い、文字化けさせてあの文に致しました。 (2021年4月15日 23時) (レス) id: 1794e5cce6 (このIDを非表示/違反報告)
鴇(プロフ) - カクテルさん» お返事遅くなってしまってすみません、楽しみにしてて下さりありがとうございます、!後日、続編に移行致しますのでそちらも引き続き読んでいただけると幸いです。 (2021年4月15日 23時) (レス) id: 1794e5cce6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鴇 | 作成日時:2021年2月6日 20時