4話 ページ5
?「…お前、名前は」
「A・アーノルド。君は。」
?「シアン。シアン・エルドだ。」
「そう。覚えておく」
シア「ああ。…お前、だいぶ白いな。出身は?」
「潮風の都。そっちは」
シア「近いな、俺は乾きの森だ」
「あそこか…何度か行ったことがある」
シア「俺も潮風の港には何度か足を運んだ。」
「そうか…」
シア「…会ったことがあるかもしれないな」
「そうだな。」
シア「……」
淡々とした会話だな。
まあだらだらと喋るよりはいいが…
こんな会話をしている間にも扉は次々と開かれていく。
人数、多いんだな。寮分け?とか時間がかかりそうだ。
?「なー、隣の、おまえ。」
「あー、えっと、俺か」
?「おまえしかいねーだろ、ナメてんのか」
なんだ、この気性の荒そうな奴は
?「おいラムア、初対面の人になんて口の利き方するんだ。失礼だろう。…すみません、」
「いや…」
双子…か?似てるな。
ラム「だってライサ、コイツ死んだ女みてぇな顔してんだもん、気になるだろ」
「は?」
ライ「ッ!お前なんて事言ってるんだ!本当にすみません、デリカシーの無い奴で、!…死んだ云々はともかく、先程綺麗な顔をした人がいるなと話してたんです…まさかこんな失礼なことを言うとは思わず、「いい。」…へ?」
「もういい。気にするな」
ライ「ですが、」
「死んだ顔、も女みたいな顔、も言われ慣れてる。めんどくさい。いいと言ってるだろう」
あの毒親に何度死人死人と言われたことか。
表情が無くなったのはお前らが笑うなとか泣くなとかいうからだろうが…
くそ、腹が立ってきたな
ライ「……本当に申し訳ありません。ほら、ラムア、お前も謝るんだ」
ラム「…ごめんね、地雷だった、?嫌だったよね、いきなりこんなこと言われて…ごめん、ごめんね、」
「!」
なんなんだ、さっきまで口が悪かったのにいきなり仔猫のように弱々しくなって…
心做しか彼の顔がしゅんとしている気がする。
「もういいと言っているだろう。」
ラム「怒ってない、?」
「怒ってない。」
ラム「……!!ありがとう、A!えっと、俺の名前はラムア・リジー!んで、」
ライ「僕がライサ・リジーです。」
ラム「これからよろしくなー!!」
これが俺とシアン・エルド、リジー兄弟との出会いだった。
763人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おはぎとだんご(プロフ) - 面白かったです。移行楽しみにしてます (2021年8月13日 14時) (レス) id: 1cc5216453 (このIDを非表示/違反報告)
鴇(プロフ) - 現在はこちらの新しいアカウントで作品を続ける準備をしております。タイトルは変わらないと思いますのでお話をある程度書きましたらまたこちらでお知らせいたします。作品ページにあります他の作品につきましても原作改めて作成中でございますのでお待ちください (2021年6月7日 4時) (レス) id: 30e34f0135 (このIDを非表示/違反報告)
鴇(プロフ) - こんにちは、、、お久しぶりでございます鴇です、、長らく更新停止してしまい申し訳ありません。実は機種変をしたのですがパスワードやら何やらを忘れるという大失態を犯しました、、 (2021年6月7日 4時) (レス) id: 30e34f0135 (このIDを非表示/違反報告)
鴇(プロフ) - ふまさん» そうです、!続編へ移行するにあたり、最後のタイトルをいつも通りにするか悩んだのですが夢主くんの無意識に抱えている苦悩を表したいと思い、文字化けさせてあの文に致しました。 (2021年4月15日 23時) (レス) id: 1794e5cce6 (このIDを非表示/違反報告)
鴇(プロフ) - カクテルさん» お返事遅くなってしまってすみません、楽しみにしてて下さりありがとうございます、!後日、続編に移行致しますのでそちらも引き続き読んでいただけると幸いです。 (2021年4月15日 23時) (レス) id: 1794e5cce6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:鴇 | 作成日時:2021年2月6日 20時