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33話 ページ35

アズールside



明日、お得意様が来るということでモストロラウンジで夜中まで仕込みをしていた。


そろそろ寮に戻ろうか、というときに


クルーウェル先生に姫抱きをされているAさんを見かけた。


何かあったのだろうかと彼の部屋を訪れた。


扉を開けるともたれかかっていたらしいAさんがジェイドの胸に倒れ込んだ。


羨ましいと思うのと同時に僕じゃなくてよかったとも思った。


意識が朦朧としているのか、いつものような冷たい素振りは見せなかった。


彼はシャツと下着という簡素なものしか着ていなかった。


しかもシャツはボタンが多く外されて肌蹴ている。


そう、かなり、蠱惑的で、まるで乱れた後のような彼の姿に戸惑った。


そして嗅ぎ慣れないコロンの香りとアルコールの匂い。


目の前で色香を放たれているジェイドを不憫だとすら思った。


部屋に入り彼をベッドに降ろし、香りの原因を探した


残念なことにコロンの香りは分からなかったがアルコールの匂いの原因は分かった。


机の上に今話題となっているという媚'薬入りのリキュールチョコレートの空箱が置いてあったのだ。


しかもかなり度数の高いもので出回っているものの中でトップクラスに高価なもの。


この1箱で軽く10万マドルはするはずだ。


一体どこでこんなものを手に入れたのか。



「いただいたやつ…です…」


3人「「「は???」」」



彼は今なんと言っただろうか。



アズ「ちょ、ちょっと、待って下さい。貰った?誰にですか?」


「それはいえない、ですねぇ…しいていうなら……おきゃく……ちがうか……おにいさん…?」


ジェ「お兄さん…?」


「みたいな…」


フロ「は?え、な、どういうこと??」


ジェ「もしかして今巷で流行っているというパパ活……などというものをしているのでしょうか……」


フロ「やめてよ体売ってるとか考えたくねぇんだけど」


ジェ「だって彼に兄弟は居ないはずじゃないですか、!しかもお客だとかなんとかって言ってたんですよ!?」


アズ「2人とも黙りなさい。」



嫌なことばかりが脳裏をよぎる。


仮に本当にしているとしたら先生達ならとっくに気付いている筈だ。


だがそんなことを話している素振りは今までに見た事がない。


寧ろでろでろに甘やかされているようにすら見える。


何をどう考えても良い事は思い浮かばない。



アズ「…長居するのは良くないですね。とりあえず戻りますよ」


彼に挨拶をして部屋を出た。

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おはぎとだんご(プロフ) - 面白かったです。移行楽しみにしてます (2021年8月13日 14時) (レス) id: 1cc5216453 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 現在はこちらの新しいアカウントで作品を続ける準備をしております。タイトルは変わらないと思いますのでお話をある程度書きましたらまたこちらでお知らせいたします。作品ページにあります他の作品につきましても原作改めて作成中でございますのでお待ちください (2021年6月7日 4時) (レス) id: 30e34f0135 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - こんにちは、、、お久しぶりでございます鴇です、、長らく更新停止してしまい申し訳ありません。実は機種変をしたのですがパスワードやら何やらを忘れるという大失態を犯しました、、 (2021年6月7日 4時) (レス) id: 30e34f0135 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ふまさん» そうです、!続編へ移行するにあたり、最後のタイトルをいつも通りにするか悩んだのですが夢主くんの無意識に抱えている苦悩を表したいと思い、文字化けさせてあの文に致しました。 (2021年4月15日 23時) (レス) id: 1794e5cce6 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - カクテルさん» お返事遅くなってしまってすみません、楽しみにしてて下さりありがとうございます、!後日、続編に移行致しますのでそちらも引き続き読んでいただけると幸いです。 (2021年4月15日 23時) (レス) id: 1794e5cce6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年2月6日 20時

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