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31話 ページ33

俺がそう告げると先生は笑った。



クル「ックク、ハハハ!随分達観した子供だと思っていたがまだまだ可愛いところがあるじゃないか。顔の赤みに拍車がかかったな笑」


「笑い事じゃないです……下ろしてくださいよ、」


クル「何故だ?歩くのは辛いだろ?こういう時は大人を頼るものだぞ」


「絶対今じゃないと思うんです……」



一応俺はこれでも元女の子だ。こんなことされれば普通に照れるし恥ずかしい。


そういう感性はまだ残っている。


幼少期に人と関わることが少なかったから余計に前の世界での性格などが引き継がれているんだと思う。



「…勘弁してくださいよほんと」



クル「なに。長い道のりを歩くわけでもあるまいし、なによりもう真夜中だ。皆眠っているだろう。誰かに見られる心配などない。」



先生はきっと頑なに譲ってくれないだろう。


もうこっちが折れる方が早いのか。



「……分かりましたよ…はぁ……」


クル「ようやく諦めたか。さ、部屋まで行こう」



そういいクルーウェル先生はオクタヴィネル寮の鏡の中へ入った。



海の中は月明かりらしきものに照らされてほんの少し明るい。


波の揺れに合わせて珊瑚礁がキラキラと輝く。


夜でも魚たちは悠々と泳ぐ。


かなり幻想的だ。


俺はオクタヴィネルのこういうところが好きだ。



海を眺めながら思想を巡らせているとあっという間に部屋に着いた。


クル「この部屋で合っているな?」


「はい、大丈夫です、ありがとうございました」


クル「いや、礼などいらん。では、また明日」


「おやすみなさい」


クル「おやすみ。」



クルーウェル先生の背中を見送って部屋に入る。


学年が上がって寮の部屋の階も変わった。


何故か相変わらず1人部屋になっているのだが、


基本的に誰にも言わず働いているので帰ってきてもバレないのでありがたい。


そして嬉しいことにアーシェングロットは寮長に、ジェイド・リーチは副寮長になったため部屋が離れたのだ。


彼らは今俺の部屋がある階の2つ上にいる。


これなら彼らと朝すれ違うことも話しかけられる事も無いだろう。楽だ。



ボフッ、っとベッドに倒れ込む。



「疲れた…あのチョコどうしよ…」



貰ったからには全て食べたいが、食べる度に毎回こんなにフラフラになってしまうのは困る。


どうせこんなに酔っているならいっそ今全て食べてしまうか。


酔って正常な判断が出来ないせいで俺は何も考える事なくチョコを全て食べた。

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おはぎとだんご(プロフ) - 面白かったです。移行楽しみにしてます (2021年8月13日 14時) (レス) id: 1cc5216453 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 現在はこちらの新しいアカウントで作品を続ける準備をしております。タイトルは変わらないと思いますのでお話をある程度書きましたらまたこちらでお知らせいたします。作品ページにあります他の作品につきましても原作改めて作成中でございますのでお待ちください (2021年6月7日 4時) (レス) id: 30e34f0135 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - こんにちは、、、お久しぶりでございます鴇です、、長らく更新停止してしまい申し訳ありません。実は機種変をしたのですがパスワードやら何やらを忘れるという大失態を犯しました、、 (2021年6月7日 4時) (レス) id: 30e34f0135 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ふまさん» そうです、!続編へ移行するにあたり、最後のタイトルをいつも通りにするか悩んだのですが夢主くんの無意識に抱えている苦悩を表したいと思い、文字化けさせてあの文に致しました。 (2021年4月15日 23時) (レス) id: 1794e5cce6 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - カクテルさん» お返事遅くなってしまってすみません、楽しみにしてて下さりありがとうございます、!後日、続編に移行致しますのでそちらも引き続き読んでいただけると幸いです。 (2021年4月15日 23時) (レス) id: 1794e5cce6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年2月6日 20時

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