おにぎり宮の店主さんに一目惚れした【宮治】 (ページ2)

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＿＿＿赤葦side

数時間前

同い年で幼なじみのAが、仕事の関係で東京から兵庫に異動になるらしく
引越しの手伝いをすることになった。

せっかくの連休なのに…と思いつつ

昔から親しくしている彼女を放っておく訳にもいかず
業者がいるにしても、女性一人は心細いだろうし。

それに、兵庫なんてなかなか来られないし
ついでにおに宮にでも寄って、帰りに木兎さんに会えたら会って…なんて
自分のリフレッシュも兼ねて、
手伝って欲しいという頼みを二つ返事で返した。

東京に帰りたいと駄々を捏ねながらも
テキパキと荷解きをしているA。

Aは昔からそうだ

いやいやと言いながらも頼まれた事はきっちりやるし
責任感が強くて、人に優しく自分に厳しい。
そして底抜けに明るくて、華奢なくせによく食べる。

少々騙されやすいけど、空気は読める子。

でも時々キャパオーバーになってしまう時もあるから
こっちで1人なのは少し心配

…早く俺以外に頼れるような

彼氏でも出来ればいいんだけど。

まあそれまではいくらでも相手してあげるつもり。
兄妹みたいな大切な女友達だから

『は〜。お腹すいたぁ』

｢美味い飯屋あるから、終わったら食べいこう｣

…片付いたらおに宮に連れてってやるか。

きっとAも、治の店気に入ると思う。

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