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ーAー
私の我儘でさとみさんとカフェに来た。
『いらっしゃいませ、二名様ですね』
店員さんに案内され、席に着く。
「………。」
さ『………。』
何故か緊張してしまって話せない。
おもむろにさとみさんがメニューを開いた。
さ『あ、ショートケーキある』
さっきのさとみさんとは全く別の人みたいに
にぃーと笑うさとみさん。
こんな顔するんだ…。
「お好き…なんですか？」
少し他愛のない話が続いた。
さ『で、莉犬に何されたの？』
何かされた？ではなく何された？と聞いてくる。
多分、何かされたのは勘付いているのだろう。
「私のせいなんです…莉犬くんのこと…」
思い出すだけで泣きそうになってしまう。
でも、こんなカフェで泣くわけにもいかない。
スカートをぎゅっと握りしめた。
「私が、莉犬くんの事忘れちゃったから…」
さ『それで、逆上してヤ られたと、？』
確かに良からぬ事はされたけれど、
それは私の仕事であって、
莉犬くんが悪いわけではない。
「それは、仕事なので…、」
それでも、嫌ものは嫌だ。
溢れそうになる涙を必死に堪える。
さ『莉犬といつ会ったことあるの？』
莉犬くんとは会ったことがある。
それしか覚えていなかった。
「覚えて…ない、です」
さ『んー、そっかー、』
結局、何も解決できなかった。
事務所返されちゃうのかな？
不安は募るばかり。
駅まで着くと、電車を待っていた。
さ『どうしたの、浮かない顔して』
帰りたくないと言ったら怒られる気がして
ただ俯くことしかできなかった。
さ『こっち見ろよ』
顎を持ち上げられる。
さ『今日だけ…、俺が守ってやるから』
そんな綺麗な目で見つめないで…
汚れた私なんて…
私の気持ちとは裏腹に
さとみさんは、事務所に着くまで手を繋いでくれた。
それでも震えている私の手。
さとみさんはどう思っているのかな、。
・
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つかさ - すんごく！面白いです✨ころちゃんめっちゃ優しい！莉犬くんのメンヘラ最っ高❤️ (11月13日 0時) (
レス) @page20 id: 10980ac280 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅり - 更新頑張ってください！！ (2022年8月13日 13時) (レス) @page44 id: 23fc903083 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅり - めちゃめちゃ面白いです！！りいぬくんがメンヘラ過ぎてビックリしましたwwたまにRもいいですね。w (2022年8月13日 13時) (レス) @page44 id: 23fc903083 (このIDを非表示/違反報告)
絆 - 更新待ってますね (2020年12月29日 3時) (レス) id: e4973691c7 (このIDを非表示/違反報告)
れもん - 更新楽しみにしてますね (2020年12月16日 16時) (レス) id: 0d15cce947 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：え ん じ ぇ る | 作成日時：2020年1月11日 21時
