従兄からボーダーに誘われたんだが【WT】

5　小南さんからの伝言 ページ6

「小南桐絵って知ってるか？」
『あー、小南さんですか？』

知ってるも何も、「あたし感覚派だから、他人を鍛えるのって苦手なの」とか言ってボコボコにしてきた人である
…多分、あの人から私をボコボコにしてストレス発散するという謎の風習が生まれたと思う

「実は俺の従妹なんだ」
『へぇー…今何て？』

ちょっと幻聴が聞こえたんだけど

「俺の従妹」
『誰が？』
「桐絵が」

えっ？
小南さんと？嵐山さんが？
従妹？？？

『待ってそんな事実初耳なんだけど』
「そうなのか？とりあえず時間がないから単刀直入にいくけど、桐絵からさっき伝言を預かった」
『あ、ごめんなさい。もうそろそろ私の番みたいですねー(棒)』
「君の番はまだまだ先だから安心してくれ」

渾身()の嘘を見破られたら、もう私に為す術はない
なんか嫌な予感しかしないのは私だけ？？？

「桐絵が「目立たないようにとか馬鹿なこと考えてないで、さっさとB級になりなさいよ」と言ってたぞ」

…小南さんにはバレてたらしい
あの人エスパーかなんかなの？

『…嵐山さん』
「？何だ？」
『早くB級になる方法ってあります？』
「う〜ん、訓練で全部満点を取って、ランク戦で勝ち続けたらいいんじゃないか？」
『なるほど』

とても簡単でわかりやすい方法だ
…いや簡単じゃねーな
とりま、この戦闘訓練で早く近界民倒して高得点狙うか

なーんて呑気に考えてたら私の番だ
…帰っていい？
アッ小南さんに殺されるわ

【5号室用意 始め！】

その声と同時に、私は近界民の急所を斬った

【5号室終了 記録0.3秒】

確かこれって1分切れればいいほうなんだっけ…
あれ？私1秒切った？
なんか単位違くね？

訓練室から出ると、ブースがざわめいていた
ああ…私の平和なボーダー生活…グッバイ

「0.3秒なんて凄いな！期待の新人だ」
『ドーモ…』

ごめん嵐山さん
全然嬉しくない()

その後、数々の訓練をした
ちなみに手は抜こうと思ったけど、嵐山さんの期待の視線により抜けなかった
よって全部1位
…アーメン←

それで、確かランク戦ってのもあったよね？
…どうやるんだろ？

『嵐山さん。ランク戦ってどうやるんですか？』
「ああ、ちょっとだけ待ってくれないか？」

こっちこそ忙しそうな時に声かけてすみません…

「そうだ。充に教えてもらってくれ」

そう言った嵐山さんが呼んだのは、おかっぱの人
そしておかっぱさんにブースに連れてかれた

6　ランク戦のやり方→←4　入隊日

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