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Princess Aurora* ページ7

「ええっ?!」



それは大変だ。しかも今日は生中継。


早く準備をしなきゃ間に合わない。




「ダイゴ様!ミクリ様からご連絡のお電話が……」




「ミクリか」





受付嬢から電話を変わると





「もしもし、どうしたミクリ」


『お前がそろそろ会場にいる頃かと思ってな、やっぱりいたか。ルチアのことは聞いたか?』



「聞いたよ、どうにかしなきゃ間に合わないね」



『ああ、そこでなんだが……




Aちゃんを呼んでくれないか?』





「Aちゃん?


今、隣にいるけど……。





ま、まさかミクリ、


彼女をステージに出す気か!?」


『ああ。

私もフォローに入る。


そしてルチアが出る、出ないにしても

そうすれば時間も稼げる上に、ルチアの負担も減らせる。』



「んー、確かにそうだけど……」



Aちゃんはミクリとのバトルを見てても、華麗なバトルはコンテストのセンスを感じた。


でも視聴者は皆、ルチアちゃん目当てなのにそれはキツいんじゃ……



「……Aちゃん、ミクリが代わってって。」


「あ、わかりました。

……もしもし?



……はい、はい、……はい……。





……ええ?!



わ、私がですか?!」



驚きつつ、僕に助けを求めるように何回もチラチラ見てくる。


けど、こう言い始めたミクリは何言っても聞かないだろ。



結局、Aちゃんが折れたみたい。



「ど、どうしようダイゴさん……私が、ルチアちゃんの代わり……?」



表情に焦りと緊張が見てとれる。



でも僕は、ミクリとAちゃんのバトルを思い出した。



「……僕はAちゃんなら大丈夫だと思う。


この前のミクリとのバトルを見てて思ったんだ。


君は、ミクリの観客までも心を奪った。


あの芸術的なバトルは、きっと誰が見てもそう思ったはずだ。


不安かもしれないけど、ミクリが上手くステージでフォローしてくれるよ。



何より……


僕はAちゃんがコンテストライブで輝くところを見てみたいなあ」







(……って、何言ってるんだ僕は……。)




Aちゃんが目を大きくして驚いているのを見て、

そんなことを言った自分が恥ずかしくなった。



(……やっぱり調子狂うなあ、Aちゃんといると)



それは、退屈な日々をいろどる。

Princess Aurora*→←princess aurora *



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抹茶きなこ(プロフ) - あまねさん» ありがとうございます…!全くそんなことないですよ!!!嬉しいです! (2021年11月29日 22時) (レス) id: 50d51bebf0 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 最初から最後まで一気読みしちゃった笑、、、待ってなんでこの神作に早く出会わなかったの?私バカなの?((((喧しいわ (2021年11月29日 14時) (レス) @page41 id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶きなこ(プロフ) - 猫さん» コメントありがとうございます、応援してくださって嬉しいです…!励みになります。少しづつ、続きの構想を練っているところです!更新頑張ります…! (2021年8月11日 23時) (レス) id: 50d51bebf0 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶きなこ(プロフ) - ばなな味すむーじーさん» コメントありがとうございます!ほんっとに遅くなっているのですが少しづつ続きを書いているところです!早くお届けできるよう、頑張ります! (2021年8月11日 23時) (レス) id: 50d51bebf0 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - とても面白い!これからも応援してます、更新頑張ってください! (2020年10月13日 11時) (レス) id: 297913b252 (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2017年8月13日 22時

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